YouTuber・ちいめろ。人間不信にもなった “小学生ホスト” の炎上事件から10年。自分なりの子育てを続けてきたら、世間の目が変わった
ブログのランキングアップと、息子を有名にさせるための“ホスト化計画”
――いつぐらいからブログを始めたのですか? ちいめろ 高校生のときに、だれでも手軽にホームページを作成できるサービスがあって、そこに日記を書いていたんです。そのあとに、ブログが流行り始めて、そちらに移行していった感じですね。 実は高校生のときから、私のホームページはそれなりにアクセス数があったんですよ。友だちもホームページをやっていたのですが、私と友だちではアクセス数のケタが違っていて、当時「なんでやろう?」って感じでした。でも、自分で言うのもアレですが、何かひきつける力があるのかなと(笑) その後、結婚や出産をしたあたりでブログに移行して、自分がママになってからは子育て日記だったり、友だちと出かけた場所を紹介したりしていました。そんなときに、デコログさんに「公式ブロガーになりませんか」とお声をかけていただいたんです。 公式ブロガーになってからは、徐々にランキングは上がっていったものの、どうしても越えられない壁というのがあって…。「どうしたら越えられるかな?」といろいろと考えていました。それと同時期に、琉には将来アイドルになって欲しいという願望が私の中にあって。それで、息子をアイドルにしたいなら、知名度があったほうがいいなと思っていたんです。 ――それが、琉くんの「小学生ホスト」の写真が炎上したきっかけになったんですか? ちいめろ 有名になるなら、人と同じことをしても目立てないなと思いました。そんなときに、たまたま見ていた雑誌で「ホスト」というキーワードが目に留まったんです。そこから徐々に、“琉ちゃんのホスト化計画”が始まりました。髪を染めて、ホストっぽいヘアアレンジをがっつりまねして。 実際に、息子のホスト風写真を投稿してみると、ブログのランキングも一気にガーンと上がっていきました。これは、琉の知名度も上がるし、ブログのランキングも上がるし、一石二鳥だなと思いましたね。 でもそんなときに、友だちが私の悪口が書かれている掲示板をたまたま見つけて、知らせてくれたんです。掲示板を見てみると、「自分って、こんなに陰でたたかれてたんだ!」という事実を目の当たりにしました。それまで、ブログにはそういった悪口やアンチコメントはあまりなかったんです。 でも、その出来事をきっかけに、「アンチ」の存在を知りました。そのあとも、閲覧数が上がれば上がるほど、子どもが髪を染めたり派手なファッションをすることをよくないと思っている人からの書き込みが増えていきましたね。 ――掲示板を見たときはショックでしたよね…。 ちいめろ 目にしたときは、やっぱりすごくショックでしたね。掲示板を見て、自分がこれだけたたかれているというのを知りましたし、書き込まれている内容が身内にしかわからないような内容だったこともショックでした。 当時はかなり凹みましたし、人間不信にもなりました。なんなら今もずっと、人間不信なところはあります。友だちも作りづらくなってしまったし。初めて会った人だと、「この人、本当に大丈夫かな?」「私から情報を抜き出したくて近づいてきているのかも?」などと、疑心暗鬼になってしまうところがあるんです。