「お前は消防士とちゃう」机叩き理不尽な叱責 パワハラ副署長を処分 落ち込む消防士 心配した同僚が通報
大阪府の泉南消防署の副署長が後輩にパワーハラスメントをしたとして、戒告の懲戒処分となりました。 消防によると、泉南消防署の53歳の副署長は、去年12月からことし7月にかけて同じ消防署に勤務する後輩の職員3人(Aさん、Bさん、Cさん)に対して、パワハラをしたということです。
■後輩のDさんを引き合いに出し「Dやったらこんなことになってないわ」
副署長は、火災の消防活動についてAさんに指導した際、周囲に同僚がいる中で、Aさんの後輩にあたるDさんを引き合いに出し、「Dやったらこんなことになってないわ」と発言しました。
■机叩きながら「理不尽な叱責」 自分の意に反する発言「(消防士を)辞めた方がいい」
またBさんについては、救急活動中のBさんの判断が適切だったにも関わらず、副署長は、その判断に異を唱えて、机を叩きながら『理不尽な叱責』を行ないました。 さらに、Bさんから事案の報告を受けた際、その受け答えが自分の意に反する内容であったため、「お前とは合わん。(消防士を)辞めた方がいいんちゃうか」と発言しました。
■「そんなもんも答えられへんのか。お前は消防士とちゃう」
Cさんに対しては、機械の操作ミスをした際に、同僚が周囲にいる中で「一番悪いのはCや」と糾弾しました。 このほかにも、Cさんが事務決裁に関して副署長からの質問に答えられなかった際に「そんなもんも答えられへんのか。お前は消防士とちゃう」と言い放ちました。
■落ち込む同僚を心配した消防士がハラスメント相談窓口に通報
Aさんが職場で極端に落ち込んでいるのを心配した同僚の消防士が、泉州南広域消防本部に設置されたハラスメント相談窓口に通報し、一連のパワハラが発覚したということです。 副署長は「自分自身の威圧的、不適切な発言に反省している」と話しています。 副署長の懲戒処分を受けて、泉南消防署は今後、外部の講師によるパワハラ防止のための研修を実施する予定です。
関西テレビ