日産自動車とホンダ、三菱自動車も協業!「こうご期待なユーザーベネフィット」をざっくりまとめてみた【スタッフブログ】
バッテリーを活用した新たなサービスなど、世界観は拡大
【こうご期待なユーザーベネフィットその2】クルマの「自由度」=選択肢が飛躍的に広がる 短期から中長期視点で、お互いが販売するモデルについて、相互補完を図ります。つまりは日産、ホンダのラインナップに、これまでにない「新型車」が加わる可能性がある、ということ。 対象は日本市場に限らないグローバルであり、地域特性まで含めた検討が進められることになるでしょう。「相互補完」されるモデルはEVに限らず、ガソリン車まで広がるということですから、想像以上に早い段階で、それぞれのOEM供給が一気に進むことになるのかもしれません。 【こうご期待なユーザーベネフィットその3】ディーラーの枠を超えて、気軽に高速充電できる? こちらは日本国内のエネルギーサービスに関する、協業の可能性です。わかりやすいところでは、充電サービスのさらなる充実につながるのではないでしょうか。 ほかに「バッテリーを活用したエネルギーサービス」に関しても、新たな展開を模索する、とのこと。 BEV導入に関しては先駆者であり自治体などと組んでEVを利用したサービスの検証を進めている日産と、汎用製品事業でも世界をリードするホンダ、それぞれの強みがもたらす相乗効果がどんな斬新なサービスにつながるのか、楽しみにしたいところです。
企業の文化や風土を越えた、リスペクトが生まれている
今回の会見では、実際に「現場」で協業体制の構築を進めているエンジニア代表から、3月の検討開始以来の「100日」でどんな「化学反応」が起きているのか、が語られました。 現場代表のひとり、本田技研工業株式会社 電動事業開発本部 BEV開発センター ソフトウェアデファインドモビリティ開発統括部 統括部長 四竈 真人氏は、「ライバルだと思っていた、ということは技術的に認めていたっていうこと」とコメント。 結果、企業文化の違いという垣根を越えて、お互いをリスペクトしながら、密なコミュニケーションをとる体制が育まれているそうです。 目指すところは同じ。「SDV領域で、再び勝つ!」というゴールに向けて課題を共有しあうことで、個社ではなしえない「大きな進歩」を達成しうる・・・と語るのは、同じく現場を統率する日産自動車株式会社 常務執行役員(現職) 電子技術・システム技術開発本部、コネクティドカー&サービス技術開発本部 吉澤 隆氏でした。 つまりは、わかりやすい危機感とそれを克服するための共感が、協業を進める現場ではすでに醸成され始めているようです。 同日、三菱自動車が「自動車の知能化・電動化に向けた戦略的パートナーシップの検討開始に関する覚書に基づく検討枠組み」に新たに参画したことで、さらに大きくもう一歩、新しい領域に踏み出す可能性が高まっています。 ありがちなたとえではありますが、「毛利元就の三本の矢」的な?けっして折れない強力な連携はどんな「果実」を実らせるのか、今後も3社の動向から目が離せそうにありません。
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