「この地域でこそ見られる景色」三重で広がる幻想的な雲海 紀和町のツエノ峰と御浜町の風伝おろし
朝霧になって山肌を流れる「風伝おろし」=御浜町(三重テレビ放送)
三重県熊野市紀和町のツエノ峰展望台で3日、山あいに広がる幻想的な雲海が見られました。 雲海は、夜の間に冷え込み、湿度が高く晴天で風が弱いなど限られた条件下で発生します。 30年以上、ツエノ峰の雲海を撮影しているという尾鷲市の男性は「ここまで幻想的な風景はほかの地域ではなかなか見られないので幸せ」と話していました。 また、御浜町では雲海が風に乗って熊野古道風伝峠を越え、朝霧になって山肌を流れる「風伝おろし」が見られました。 霧は刻々と表情を変え、麓の集落をゆっくりと下っていきました。 近くに住む男性によりますと、この日は12月になって2度目の観測で、霧が濃く流れがゆっくりと安定し「この地域でこそ見られる景色。何回見ても感動する」と話していました。