ベスト尽くして準決敗退 新山響平は3年連続グランプリ切符つかむも「素直に喜べない、帰ってすぐ練習します」/競輪祭
小倉競輪のナイター「朝日新聞社杯競輪祭(G1)」は24日、最終日を開催し脇本雄太(35歳・福井=94期)のVで幕を閉じた。最終日10Rの特別優秀に出走した新山響平(31歳・青森=107期)に話を聞いた。 直前の四日市記念で、2年前の競輪祭以来となる久々の優勝を飾った新山響平。勢いそのままにグランプリ出場と2度目のVを狙った競輪祭は残念ながら準決勝で敗退。それでも最終日を前に3年連続のグランプリ出場が確定した。 「準決勝は自分のベストのレースをやって4着。グランプリが決まったことは素直に喜べなかったですね」 最終日は赤板で勢い良く仕掛けてきた太田海也(25歳・岡山=121期)に主導権を握られ4着。準決勝とは同じ着でも、まったく違う内容になってしまった。 「太田君の動きに反応が遅れた。ツーテンポくらい遅れてしまった。スローペースになって、内を行けるところまでと思って行ったけど、あのままカマしていればいい競走になっていたかなと思う」 今年は全日本選抜競輪、高松宮記念杯競輪、オールスター競輪、寛仁親王牌で決勝進出。競輪祭は確たる結果を残せなかったが「最近では一番脚力的に仕上がって入れたと思う」と振り返った。 「状態は良かった。でもやっぱり課題が見つかった。番手での戦いと、先行できなかった時の走り。簡単に引かないとか考えなくちゃいけない。帰ってすぐ練習します」 今月30日から始まる大垣記念、来月12日からは玉野で開催される広島記念のあっせんが入っている。 「自分はレース勘を保ちたいタイプ。両方とも休むというのは…。まだ考え中ですけど」 もしかしたらグランプリ前に、また新山の走りが見られるかもしれない。(netkeirin特派員)