「バカにびた一文払いたくない」息子を不登校にしたエリート夫”本気の浮気”の悲劇
「お前のようなバカにびた一文払いたくない」
以上を報告すると結美さんは全くショックを受けておらず、「夫はこの人と結婚したいんでしょうね。バカみたい」と語っています。離婚においての意思は固まったようにも感じました。 その後、離婚に際して、弁護士を交えて夫と話し合いをしたそうです。夫はパパ活マッチングアプリサイトで、彼女と出会い本気の恋に発展したことを熱弁したとか。 「主人にホテルの証拠を見せると、“彼女は苦学生で、お前のような世間知らずとは違う。将来があり、受験を制覇した優秀な彼女に援助をすることは、日本の国力を上げる行為だ”と言ったのです。そして、私のようなバカと、不登校になった弱い息子には、ビタ一文払いたくないと宣言。息子にも今後会わないと明言し、弁護士の先生も呆れていました」 女性が別の「パパ」と会っていることが夫にわかると、結美さんにも女性にもキレる可能性があると感じ、それは見せなかったそうです。 高給とはいえ会社員の夫に、パパ活女子に支払う費用があるとも思えず、弁護士が財産について追及すると、結婚後に投資で儲けたまとまった資産があることもわかりました。結美さんはかなりまとまった額の財産分与分と、慰謝料、養育費を得て離婚が成立。息子も転校してからは、元気に学校に通い、結美さんとその両親に囲まれて幸せに生活しているとのことです。
モラハラ夫からのまさかの「懇願」
それから半年後、結美さんから「夫から復縁したいと連絡が来たんです。無理!」と電話がありました。聞けば夫は、パパ活女性と結婚して、頭脳明晰な子供を育てようと思っていたそうですが、女性はピルを飲んでおり、コンドームを必ず装着させるので、妊娠しない。結婚を迫ると音信不通になったそう。 「教えられていた住所は、実際の自宅とは別の場所。大学に行っても広くて彼女が見つからないと。夫は“ひとりがこんなに寂しいとは思わなかった”と猫撫で声を出している。キモいと思って断固拒否です」 結美さんは離婚後、介護関連の仕事に就き、多くのお年寄りに感謝され、自信を取り戻したそうです。そして、正規職員になり、いきいきと働いているとのこと。友達も増えて、今の平穏な生活を手放したくない。警察にも相談し、夫が来たら通報してもらうようにしたそうです。 夫は今後、どうなるのかわかりませんが、「自分が一番優秀だ」という考えでは、誰とも良い人間関係は築けないでしょう。今後、夫が老いたとき、息子を頼るかもしれませんが、「お前は人間のクズ」と言われた息子は、どう思うでしょうか。今、「孤独」は社会問題だと言われていますが、その原因の一部は、本人の行動にあるのではないかと思ってしまいました。 調査料金は45万円(経費別)です。
山村 佳子(探偵事務所代表)