いまや貴重なコンパクトセダン! トヨタ・カローラセダンとは
日本で使いやすいボディサイズ
国内のみならず海外市場でも圧倒的な知名度を誇るカローラセダン。セダン離れが進む日本では数少ないコンパクトセダンとなっています。 【画像】日本を代表する大衆車カロラーの歴代モデルの画像を見る 12代目となる現行モデルは2019年に登場。ただし、セダンに先立ち5ドアハッチバックのカローラスポーツが2018年に販売を開始しました。 グローバル化によりカローラも仕向地向けに異なるボディを用意してきましたが、現行モデルはプラットフォームを集約。しかし、国内向けはグローバルモデルをベースにボディサイズを変更し、日本で使いやすいサイズにこだわっているのが大きな特徴といえるでしょう。 現行モデルは2022年10月3日に一部改良を実施。この改良でカローラセダンはカローラツーリング、カローラスポーツとともにパワーユニットを刷新するなど、大きな変更が加えられています。
12代目カローラの特徴
12代目カローラはプリウスやC-HRに採用されているGA-Cプラットフォームを使用。ただし骨格構造を見直したことなどで剛性を高めています。 グローバルモデルも同様のプラットフォームを採用していますが、国内向けはセダン、ワゴン(ツーリング)ともにホイールベースを60mm短縮し2640mmに。全長もグローバルモデルと比べて100mm以上短くし(4495mm)、全幅も国内の道路環境に合わせて1745mmにした国内専用のボディとしました。 また、吸音材や遮音材を適切な位置に配置し、ノイズや水はけ音を削減するフェンダーライナーを装着したことで静粛性が大きく高められました。
MCで変更されたパワーユニット
デビュー時に用意されたパワーユニットは3種類。最高出力116馬力を発揮する1.2リッター直4ターボエンジン、1.8リッター直4のNAエンジン、さらに1.8リッター直4エンジン+モーターのハイブリッドをラインアップしました。 ただ、2022年の一部改良によりカローラセダン(およびカローラツーリング)には新たにM15A-FKS型1.5リッター直3ガソリンエンジンを用意。デビュー時にラインアップしていた1.2リッター、1.8リッターエンジンは廃止されています。 新たに搭載された1.5リッターエンジンの最高出力は120馬力。ロングストローク化やバルブ挟角の拡大などの高速燃焼技術と直噴技術を採用したことで、高い燃費性能と走行性能を両立するパワーユニットです。 また、この改良でハイブリッドユニットも変更されました。 新たに搭載されるハイブリッドユニットは、トヨタが「すべての電動モジュールを刷新した」と説明する1.8リッターハイブリッドシステムを採用。新型プリウスにも搭載されている第5世代のTHS II(トヨタハイブリッドシステム)が、カローラセダンにも搭載されたのです。 このユニットはギヤトレーンやデフユニットを小型化するなど、電動モジュールを刷新。最高出力98馬力の2ZR-FXE型1.8リッター直4エンジンにふたつのモーターを組み合わせ25.3(4WD)~30.2km/L(WLTCモード)と、従来から燃費性能が大きく向上しました。