いまや貴重なコンパクトセダン! トヨタ・カローラセダンとは
個性的だった歴代カローラセダンを振り返る
「80点主義」をテーマに開発されてきたカローラセダンですが、歴代モデルを振り返ると注目したいモデルや個性的なモデルも少なくありません。
初代(1966~1970年)
現在までに続くカローラの礎を築いた初代は1966年に登場。当時、トヨタのエントリーカーだったパブリカよりひとクラス上の大衆車として開発されました。 長年、ライバルとして競い合っていた日産サニーが搭載していた1リッターエンジンより排気量をやや大きくした1077ccエンジンを搭載。「プラス100ccの余裕」をキャッチコピーにしたことなど、ライバルより上級なことを売りにしていました。 また、国産車初となる四輪ストラットサスペンションを採用するなど、機能面を重視していた割には40万円台後半とリーズナブルな価格で売り出したことで大ヒットとなりました。
4代目(1979~1983年)
初代、2代目、3代目と大きくイメージを変えた直線基調のエクステリアデザインを採用した4代目。セダン、2ドアクーペ&ハードトップ、3ドアリフトバック、さらにバンをモデルチェンジしラインアップに加えました。 デビュー当時は1.8リッター直4ガソリンエンジンを用意していましたが、デビューから2年後のマイナーチェンジで改良型1.5リッター直4エンジンを搭載したことで廃止。ただし、1982年には1.8リッター直4ディーゼルエンジンが追加されています。 4代目はスポーツモデルのレビン、またバンを除きカローラ最後のFRモデルとなりました。
5代目(1983~1987年)
シリーズ初となるFFプラットフォームを採用した5代目。国内向けとしては初となるドアミラーを採用するなど、歴代モデルのなかでも大きな変革を遂げたモデルとなりました。 FF化されたボディタイプはセダンと5ドアリフトバックを新たに追加。1.6リッターエンジンを搭載する上級仕様には、このクラスでは当時珍しい4速ATが組み合わされました。 また、1984年にはハッチバックモデルのカローラFXが追加されています。 ただし、2ドアのスポーツモデル、レビンは先代のプラットフォームを踏襲し、FRのまま開発されました。それがいまだに人気が高いAE(85&)86です。 5代目は新たな大衆車像を提案すべく、装備はもちろん機能面でも大きく進化したのが印象的でした。