現役ドラフトでヤクルト入団の矢崎拓也が会見「全力で自分のベストを尽くしたい」背番号41に決定
現役ドラフトで広島からヤクルト入りした矢崎拓也投手(29)が19日、東京・北青山の球団事務所で記者会見に臨んだ。背番号は広島時代から変わらず「41」に決定。8年間プレーした広島への感謝と、新天地での決意を明かした。 「まず最初に8年間、広島東洋カープの監督、スタッフ、コーチ、選手、裏方、ファンの皆さんにこの場を借りて感謝申し上げたいと思います。8年間、本当にありがとうございました。新しく貴重なご縁をいただいたヤクルトスワローズに対する縁に従って、感謝して、全力で自分のベストを尽くしたいとそういう気持ちでいます」 矢崎は慶応高、慶大を経て2017年にドラフト1位で広島に入団。22年には47試合に登板し、23年には54試合の登板で24セーブを挙げた。8年目の今季は26試合に登板し1勝1敗、防御率3.60、10ホールド。通算149試合に登板している右腕は「言われたところで自分のベストを尽くせればと思っています。相手がいる競技なのでわからないですけど、あまりひるまずにというか、自分らしく続けることが自分にとっての武器なのかなと思うので、そこを大事にしていきたいと思います」と意気込みを明かした。 ヤクルトの印象を聞かれると「よく打たれたなと」と明かした。ただ、初登板勝利を挙げたのは2017年4月7日のヤクルト戦(マツダ)。8回⅓を1失点に抑える好投でプロのスタートを切った。本拠地、神宮球場は慶大時代に使用しており「(思い出は)両方あります。学生の頃なので、最後サヨナラの暴投、敬遠球暴投も投げて負けたこともある。学生の頃、優勝も1回経験したのでそれはすごい盛り上がった記憶ありますけどね。早慶戦だったので」と振り返った。 現役ドラフトは今回で3回目。新天地で花開いた選手も多く「新しいチャンスをものにしたという人がいるというのは、球界全体としていいことだと思うので、これから先自分のあとに続く人たちもいると思うので、その人たちのためにもそこに続けたらと思います。ヤクルトスワローズの優勝、日本一に貢献できるように自分のベストを尽くしていきたいと思います」と矢崎。ヤクルトは2年連続リーグ5位に終わった今季、チーム防御率3.64はリーグワーストと投手陣の再建が鍵になっているだけに、3年ぶりのV奪回の戦力として期待がかかる。