「冷房」と「除湿」はどう違う? 電気代が安いのはどっち?
暑い夏の季節、「冷房」や「除湿」を使う人は多くいることでしょう。しかし、冷房と除湿がどう違うのか、説明できない人もいるかもしれません。 そこで本記事では、エアコンによる冷房と除湿の特徴の違いや電気代について、解説していきます。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
冷房と除湿の違い
一般的に、室温を下げるのが冷房で、湿度を効果的に下げるのが除湿だといわれています。冷房は除湿での運転以上に強い風を出すことで、室温を急速かつ大幅に下げることを得意としています。 対して、部屋の湿度を下げることに向いている除湿には2種類の方法があります。その方法とは、「冷房除湿」と「再熱除湿」です。「冷房除湿」では風量を抑えた弱い冷房で除湿をし、「再熱除湿」では冷えた空気を暖め直して吹き出すことで除湿します。 冷房ほどの効果はありませんが、「冷房除湿」でも室温は多少下がるとされています。対して、「再熱除湿」では暖めた空気を出すため、必要以上に室温を下げないことが特徴です。 なお、一般的に「冷房除湿」よりも「再熱除湿」の方が電気代は割高になる傾向があるため、少しでも節約したい方は「冷房除湿」で湿度対策をするとよいでしょう。
冷房と除湿の電気代
エアコンの電気代は、冷房除湿、冷房、再熱除湿の順番で高くなっていくといわれています。つまり、冷房と除湿という2つの括りで比較した場合、除湿の機能次第でどちらの電気代が高くなるか異なる可能性があるのです。 エアコンの電気代は消費電力(kW)に料金単価(円/kWh)をかけることで、1時間あたりの電気代を算出可能です。なお、料金単価は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会によると、31円とされています。 つまり、消費電力が500Wのエアコンを使用すると仮定した場合、電気代は1時間あたり1約16円です。1日16時間稼働しているとして、1ヶ月30日とすると、1ヶ月のエアコンの電気代は約7680円となります。 ただし、エアコンの消費電力は製品などによっても異なります。消費電力は本体や取扱説明書などに記載されているため、確認してみましょう。