お金以外で仕事にやりがいを感じる「3つの法則」
2. WHO:ポジティブな人間関係
次にMurphy氏が挙げているのが、「誰と仕事をするのか」です。 どんな人も、仕事を人生の縮図として考えてみると良いとMurphy氏は推奨しています。 ポジティブな人間関係は幸福に寄与し、私たちの生活に目的意識と意味を与えてくれますが、それは仕事でも同じであることが、研究によって示唆されています。 職場や仕事環境を、より親切で優しく、より楽しい場にするよう心を配ることは、どんな人でもできるはずです(在宅の仕事が多くなっている今でさえ)。 互いに支えあう意識やコミュニティ意識、仲間意識、与えあう意識が育まれれば、そうした人間関係から生まれるあらゆる良い面やチャンスを活用できるようになるとMurphy氏は指摘します。 実際に、そうした効果があることは複数の研究で示されています。それにより、仕事にもっと意味を見出せるようになるのです。 研究熱心なMurphy氏が取り上げているある調査では、職場に強力な人間的サポートが存在すると、仕事のやりがいに関する評価が47%高くなることがわかりました。 Murphy氏が紹介した別の調査では、他の人を手助けする行動がやりがいという感覚と最も強く結びついていることもわかっています。 また、職場の親しい同僚に功績を称えられることも、仕事のやりがいを高めてくれます。 仕事自体の意義のほかにも、職場での良好な人間関係は、別の方向から成功を後押ししてくれることが科学的に示されています。 モチベーションが高まり、熱中しやすくなり、幸福感や仕事に対する満足感が高まるからです。 職場に良い友人がいれば、従業員の満足度が場合によっては50%も高くなり、仕事がより価値ある、楽しいものになるのです。
3. HOW:能力と成果
Murphy氏が最後に挙げたのが、「どのように仕事をするのか」です。 自分の長所やスキル、才能を生かしてタスクを完遂したり、目標を達成したり、価値を高めたり、ほかの方法で良い影響を生み出したりすることは、やりがいという意識と密接に結びついているとMurphy氏は説明しています。 研究では、やりがいはしばしば、プライドと達成感から生まれることが示されています。 つまり、ハードではあったが上手くいった仕事に対する満足感という感覚のことです。そうした感覚は、自信と自尊心を育てます。 さらに、Murphy氏が紹介した別の研究では、自分の能力に対する自信、仕事を上手くできるという手ごたえ、仕事の進め方に関する自主性もすべてやりがいの意識を生むことが示唆されています。 Zoomに疲弊し、楽観性が枯渇しつつある時代には、自分でコントロールできるものをフル活用することがこれまでになく重要になります。 「WHY/WHO/HOW」の法則を適用すれば、自分の幸福をコントロールし、キャリアにやりがいを見出すことができます。上手くいけば、1日1日がもっと良いものになるかもしれません。 ──2021年3月15日の記事を再編集のうえ、再掲しています。 訳: ガリレオ Source: Amazon.co.jp Originally published by Inc. [原文] Copyright © 2021 Mansueto Ventures LLC.
ライフハッカー・ジャパン編集部,Inc.