かんぽ生命の不適切契約問題 日本郵政らが会見(全文4)情報感度を上げて対処すべきだった
現場が相当無理な数字を作ったのか
デモクラシータイムス:分かりました。持株としてそうじゃなかったということは今の説明でいいですけども、それでは現場の子会社が相当無理な数字を作って、無理な数字を実現させてしまったということなんでしょうか。今の長門さんの話を聞いてるとそういうふうに受け取れるんですけど、お二方はどのようにお考えですか。 長門:彼らが答える前に私のまずあれですけれども、いろんな種目で合計して収益が出てきますので、ここだけでもう9割、8割決まっちゃうっていうことではないのでっていうことはあると思います。私の印象ではですね。すいません、ちょっとしゃべり過ぎました。 デモクラシータイムス:どうですか、お2人の方。 植平:ご指摘の点は大変重く受け止めております。営業目標が不正を行う動機となる可能性があるという点については当たっている面もあると思いますし、その点は重く受け止めております。
そうでない面もあるということか
デモクラシータイムス:点もある。そうでない面もあるということですか。 植平:民営化以降、わが社の場合は、当然ながら掲げた営業目標を達成できてる年が、私の記憶でいえば3年、4年ぐらい達成した年もありますし、もちろん達成できなかった年もあります。営業目標は目標でございますので、掲げて、われわれとしては経営的に必要な売上額を確保するというものもイメージをしながら作りますので、日本郵便さんとご協議をしながら。それを目指していくわけですけれども、当然ながら諸々の事情によって達成できない年もありますし達成できる年もあります。 この直近につきましては、2014、15、16は目標達成ができてる年でございました。ただ、長引く低金利環境と日銀の敷かれたマイナス金利環境下で予定利率を大幅に下げて以降ですね、かなり売り上げが、貯蓄性の商品の売り上げが相当厳しくなってきましたので、目標が、達成がなかなか難しい年度であったことは事実でございます。 われわれも当然ながら目標水準は、今ちょっと話に出ましたように、引き下げを図りましたけれども、その前3年間の対比でいえば目標をどんと下げてまいりましたけれども、それでも非常にマーケット環境の厳しい中でいえば目標達成が苦しい2年間ではございました。そういう中で、掲げた目標を追求していく中で、こうした自体を招来した要素がなくはないとは思いますけれども、一方で、目標が高いということと、お客さまとの関係で不正をやっていいということは全然違うことではございますので、われわれとしてはそれと、もちろんこの不正を正当化する理由にはならないということも含めて、今後、目標の在り方と、それから募集の品質の在り方というものについてしっかりと改善を加えていきたいというふうに考えています。