「末永くお元気で」 奄美市で敬老祝賀会 歌や踊りで高齢者もてなす
これからもますますお元気で―。鹿児島県奄美市と同市社会福祉協議会主催の敬老祝賀会が16日、同市名瀬の奄美川商ホールであった。市内在住の高齢者ら360人が出席。各種団体が歌や踊りの余興でもてなし、末長い健康と長寿を願った。 安田壮平奄美市長は「先輩方や先人たちの苦労と努力で今の平穏で安心な日々がある。末永くお元気で」とあいさつ。奥輝人市議会議長は「今日(きゅう)ぬ誇らしゃや、何時(いてぃ)よりも勝り」と島唄の歌詞を引用し、「皆さま方が若々しく生きがいを持って暮らす姿は私たちの励みであり、市の魅力の一つでもある。感謝をお伝えし、さらなる長寿を願う」と祝辞を述べた。 余興は松﨑博文さん、泰子さん夫妻の祝い唄で開幕。県立大島高校書道部のパフォーマンス、小宿大浜会の踊り、障害福祉サービス事業所「あしたば園」「夢来夢来」利用者による太鼓演奏と続いた。奄美市少年少女合唱団は「敬老の日」発祥の地・兵庫県多可町の歌「きっとありがとう」など3曲を披露。「長生きしてね、見守っていてね、きっとだよ」とかわいらしい歌声で祖父母ら敬老者へ日ごろの感謝を伝え、来場者を喜ばせた。 会場では県歯科医師会の8020運動表彰伝達式もあり、自分の歯を30本保っている仲谷靖彦さん(80)、28本の猪俣武夫さん(81)、24本の豊スミヱさん(83)にそれぞれ賞状が授与された。 プログラムの合間には島口ラジオ体操や早口言葉ゲームが行われ、来場者は元気に体を動かしながら健康意識を高めた。うそ電話詐欺などへの注意喚起もあった。最後は会場一体となって六調を歌い踊り、にぎやかに会を締めくくった。