【海外】ホンダ新型「SH350i」ヨーロッパ市場で進化したモダンなハイホイールスクーターがモデルチェンジ! ハイテク機能も内蔵
日本と同じくヨーロッパでも身近なバイクの一種であるスクーターモデル。スクーターの象徴とも言えるフラットなフットスペースを持ち、330ccのエンジンを搭載しているSH350iが2025年モデルとしてアップデートを受けた。ヨーロッパ市場をターゲットとし、前後ホイールが16インチと大型なハイホイールモデルで、イギリスでは5,499ポンド(107万円)で販売が開始されている。日本導入は未発表ながら、ハイレベルな仕上がりは日本向けのモデルにもフィードバックを期待していきたい。 【画像】ホンダ新型「SH350i」をギャラリーで見る(12枚) 文/Webikeプラス 川越 雅樹
SH350iモデル紹介 大きめ車体&パワフルエンジンでヨーロッパの市場に適応
SHはホンダのスクーターに与えられるモデル名で、ヨーロッパではブランドとしての地位を確立している。過去42年間では100万台のSHスクーターがヨーロッパで販売され、現在はSH350iの他にSH125がラインナップされる。SH350iはヨーロッパにおいて、ハイホイールスクーターとしては最も有名な一台でもあり、SH最上位のモデルとして、全長2,160mm、16インチの前後ホイールを搭載し、このスタイリングのスクーターにしては大柄なボディとなっている。 SH350iのeSP+エンジンは水冷4バルブの330ccの単気筒で21.5kW(28HP)の最高出力と31.5Nmの最大トルクを生み出し、全回転域にわたって力強く172kgのボディを駆動させ、トップスピードは134km/hに到達する。2025年モデルでは、ECU設定、触媒、マフラー構造を見直し、O2センサーが追加され、最新モデルらしく環境にも配慮されており、Euro5+にもしっかり準拠している。ガソリン消費量は28.6km/L(WMTCモード)、ガソリンタンクの容量は9.1Lで、航続可能距離は260km以上を確保している。 16インチの大径ホイールは、主にイギリスで使用されている荒れたタールマック(砕石とタールを混ぜた舗装道路材)や丸石が敷かれた道路などをスムーズに走行するのに有利となっており、また、高速域での安定性にも寄与している。それがヨーロッパでハイホイールスクーターが流行している理由であろう。