コンビニの冷凍野菜で超簡単!絶品イタリアン「そら豆と目玉焼き」作る技 生鮮野菜とは別物と考えると「おいしい一皿」に仕上げられる
卵黄は卵黄球という細かい球(0.1mm)の集合体です。ゆで卵にすると卵黄が粉状になるのはそのため。目玉焼きをつくるときは低い位置から丁寧に扱うとこの形が崩れないので高さがあってふっくらとした目玉焼きがつくれます。 加熱が終わったそら豆はレンジから取り出して、すぐに袋を開けます。そのまま放置しておくとなかの蒸気で加熱が進んでしまうからです。 ザルに広げてうちわなどで仰いでなるべく早く冷まし、薄皮を剥いていきます。
目玉焼きのフライパンにそら豆を入れていきます。黄身に接している部分の白身が凝固したら、目玉焼きが焼き上がった合図なので皿に取り出します。 バターで軽く炒めて、そら豆の水分を飛ばし味を凝縮させます。そら豆が熱くなったらOKです。 目玉焼きの周りにそら豆を散らします。 仕上げにチーズをおろします。塊のパルミジャーノチーズをおろしていますが、粉チーズでもかまいません。目玉焼きを潰しながらやわらかいそら豆と一緒に食べる料理です。
冷凍野菜は低く評価されがちですが、特性を捉えればおいしい一皿になりえます。そら豆に限らず冷凍野菜は短時間で解凍するのがベター。 時々、冷凍野菜をお弁当に入れて自然解凍……のような使い方を見かけますが、ゆっくり解凍すると氷結晶が大きくなる時間が長くなるので、細胞が壊れ、味や風味が悪くなりがちです。この料理のようにレンジを使うか、凍った状態のまま熱湯で解凍するのがいいでしょう。 また、どれだけ上手に解凍したとしても生とは食感が異なります。料理によってはマイナスではないので、やわらかい食感を生かすといいでしょう。野菜の価格が不安定ななか、価格が安定している冷凍野菜も上手に活用していきたいものです。
樋口 直哉 :作家・料理家