反転攻勢直前にキーウで見た市民生活の緊張と気骨
大学生を相手に行われている軍事教練[2023年5月15日、キーウ市内] 撮影:筆者(本記事の写真すべて)
先月(2023年5月)12日~18日の1週間、 ウクライナ のキーウに取材のため滞在した。ウクライナ軍の反転攻勢開始が伝えられる中、ロシア軍のウクライナ諸都市に対するミサイル、ドローン攻撃も激しさを増していた。ただ、不断の緊張の中でも、国民の間に動揺や戦争疲れが広がっている気配はなかった。 13日、宿泊しているホテルの廊下から「警報が流れました。シェルターに入ってください」という館内放送が聞こえてきた。時計を見ると22時30分。慌てて、避難中でも作業できるパソコンや資料を小脇に1階に降りる。
本文:4,052文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
三好範英