災害備蓄用水から「細菌検出」 愛知県一宮市が初公表、報道受け判断
今年度当初に販売予定だった災害備蓄用の飲料水について、愛知県一宮市は、納品前の市の水質検査で一部の製品から基準値を超える「一般細菌」が検出されたことを初めて公表した。岐阜県内の製造会社側に原因究明などを求めたが、「再製造の見込みが無いと判断し、契約を終了した」と説明している。 この問題は11月初旬、朝日新聞の報道で明らかになった。市の公表は11月29日付で、「『おりひめ 木曽川が織りなす水』に対する報道について」と題して市のウェブページに掲載した。市と製造会社は契約解除にあたり秘密保持を約束したとされるが、市の独自の判断で今回、公表に踏み切ったという。ただ、検出された本数や検出値、業者との交渉経過など、詳細は明らかにしていない。 市は、静岡県焼津市の会社に製造を委託し、原料や製造方法などを変えた新製品を来年1月6日から販売する。(嶋田圭一郎)
朝日新聞社