世界限定15本のレアモデル【ヴァシュロン・コンスタンタン】ハンドメイドの装飾が目を引く新作4モデルを公開
1755年の創業以来、270年近く一度も途切れることなく時計製造を続ける世界最古のマニュファクチュール“ヴァシュロン・コンスタンタン”は、芸術、歴史、文化を、時計や宝飾品の製作に用いられる装飾技術で讃えるコレクション“メティエ・ダール -伝統的シンボルに敬意を表して-”の新作として4種類の限定モデルを発表した。 【画像】エナメル文字盤が美しい! “メティエ・ダール”の新作4モデルを拡大して見る “海水江崖”は、新石器時代にすでに中国の多様な工芸品の意匠として取り入れられていた水や山のモチーフが、後代になって組み合わせて使用されるようになり、万暦帝(1573~1620年)の時代に正式に“海水江崖”と命名され、皇族専用の文様になったというもの。海中にそびえ立つ岩に勢いよく押し寄せる波が長くうねる線で表現されたデザインは、荒波の中にあっても動じることなく、そびえ立つ山々が人生における予期せぬ変化にも対峙する皇帝の在り方を象徴しているという。 文字盤にデザインされた“海水江崖”の文様は、50時間以上の時間をかけてエナメル装飾を描く220本の金線を敷き詰め、その後、色と彩度に応じてエナメルを複数回にわたり施し、各層毎に炉で焼成することで、特徴である豊かな色合いを実現。さらに文様に実体を与える金線の仕切り部分を際立てるために、最終的なポリッシュ仕上げも施された。
エナメル装飾を際立たせるため、ベゼルには連続した渦巻きが全て手彫りであしらわれているが、これは中国で吉兆をもたらすものと考えられてきたコウモリをモチーフとし、長寿、富、安定、徳、幸運の五福の意味が込められたものとなっている。 18Kピンクゴールドまたはホワイトゴールド製のケースは38㎜径で、その内部には美しさとコンパクトなサイズ感により選ばれた自社製ムーヴメント“Cal.2460”を搭載。約40時間のパワーリザーブを備え、原産地と時計製造技術を証明するジュネーブ・シールのすべての基準に準拠するムーヴメントの構造、さらに文字盤デザインと呼応した波や潮の流れを想起させるモチーフが彫金された22Kゴールド製ローターにより、文字盤との一体感が生み出されている。 バリエーションは4種類で、中国発祥のクロワゾネ・エナメル技法により、グラフィック要素の強い作品の色彩と非常に精巧な形状が再現された“ 永遠の流れ”と、エナメルとジェムセットを施したくぼみとその他の浮き彫り部分により立体感を高め、単色のベース部に奥行きをもたせた“ 月光”の二つのサブタイトルから、それぞれ2モデルをリリース。どのモデルも世界限定15本のみの貴重な作品となっている。価格は問い合わせだ。
文◎Watch LIFE NEWS編集部