ドンキ「EVA PLUS CROSS」試乗レポート - こぎ出しの加速とアシストオフ時の乗り心地が印象的
行楽の秋がやってきました。秋晴れの中、自転車で風を切る瞬間は格別。紅葉を眺めながら少し冷たい、爽やかな空気を感じて走るひと時を楽しみたい季節です。今回、ドンキホーテから登場した電動アシスト自転車「EVA PLUS CROSS」をメーカーから借りて試乗する機会を得たので、レポートをお届けします。 【写真】EVA PLUS CROSSの全体像。170cmの男性が立った状態で腕をまっすぐ腕を伸ばすとハンドルを丁度握れる高さ(フレームサイズは440mm)
■ドンキの電動アシスト自転車「EVA PLUS CROSS」とは? EVA PLUS CROSS(エヴァ プラス クロス)は、ドン・キホーテの独自ブランド「情熱価格」で販売しているクロスバイク型の電動アシスト自転車。通勤通学から週末の街乗り・軽めのアウトドアまでをカバーする幅広い用途を想定しています。フレーム内にバッテリーを内蔵し、一見して電動アシスト自転車には見えないデザインを採用したほか、販売価格が109,780円とバッテリー内蔵型のクロスバイクとしては価格を抑えた点も特徴です。 ■外観と機能をチェック 見た目は一見すると普通のクロスバイクで、外付けバッテリーから醸し出される“電動アシスト感”はほぼありません。フレームはアルミ製、カラーはマットブラック、マットチタングレーの2色に加え、台数限定のカーキも用意されており、いずれもマット塗装です。 EVA PLUS CROSSの主な特徴・機能は次の通り。 耐久性の高いアルミフレーム 3段階の電動アシスト 走行距離などが表示されるディスプレイ 27.5×1.95インチの太めタイヤ 外装7段変速 1つの鍵でワイヤーロックとバッテリーを施錠 前輪・後輪に泥除け バッテリーを含め約19.8kgの重さ 適応身長のめやすは155cm以上。170cmの男性が立った状態で、手をまっすぐに伸ばしてハンドルが握れるくらいのサイズ感です。サドルは支柱裏にあるクイックレバーを開閉して高さを調節でき、ボルトで締めるタイプやレバーを回すタイプと比べ、手軽に上げ下げできます。車体はアルミ製フレーム、全体はマットな黒で統一(ブラックカラーの場合)され、見た目は良好。27.5×1.95インチとやや太いタイヤであることもあり、チープさはあまり感じられません。 一方で、他の自転車メーカーが販売しているスポーツタイプの電動アシスト自転車と比べると、パーツの選択には価格を優先した部分も見られます。例えば他社製品では、錆びにくく停車中でも変速できる内装ギアや、強力で消耗しにくいディスクブレーキを採用した車種もありますが、本機はそれぞれ外装7段ギア、リムブレーキ(Vブレーキ)です。また、バッテリー容量も6.0Ah/36V(216Wh)と、300Wh以上の車種も多い中でやや心もとなく見えます。ただ、これらは大手メーカーの10万円台後半~20万円以上の製品と比較した場合の違いなので、価格相応の部分といえそうです。