投打に大きな進化を見せた今季のDeNAは本物だ。三浦大輔監督は『風林火山』を旗頭に優勝を目指せ!【堀内恒夫の悪太郎の遺言状】
先発ローテに豪華な6人の顔ぶれ バウアー加入で独走の気配も漂う
じっくりと戦力を充実させてきた三浦監督率いるDeNAが今季はこのまま最後まで突っ走ってもおかしくはない
今季は間違いなく本物だよ。昨季までと比べたら明らかにチーム力がレベルアップしている。しかも、単なる勢いだけで勝ち続けているわけではないからね。 俺が何を言いたいのかと言えば、4月23日にマツダ広島で行われた広島戦で4対3と逆転勝利を挙げて、今季初の首位へ踊り出たDeNAベイスターズのことだよ。 そこから怒涛の7連勝を飾り、5月に入ってからも、その勢いが衰えることはない。うまくいけば、このままペナントレースを独走して、そのまま先頭でゴールへ駆け込んでしまっても不思議ではないくらいの雰囲気が漂っているからね。 DeNAの前身である大洋ホエールズの時代から、このチームはどちらかと言えば「打高投低」が持ち味だった。しかも勝ち負けがはっきりしていた。極めて単純明快で「打てば勝つけれど、打てなければアッサリ負ける」と、言い切れるくらいにムラッ気のあるチームだった。 ところが、今季は先発ピッチャーの駒がそろってきたからね。しかも、開幕から約1カ月近く投手陣の柱となる今永昇太がいなかった。今年3月に開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場した「疲労回復と、日本の公式使用球に再びなじませるために時間を与える」ことが理由だったと言われている。でも、今永がいなくても、余裕で勝ち続けてきたんだからね。 やはり、今季のDeNAは昨季までとは一味も二味も違っていることは間違いない。 今永のほかに先発ピッチャーは東克樹、石田健大、濱口遥大と左腕が計4人も名を連ねている。加えて昨季途中に入団した外国人右腕のロバート・ガゼルマンが、今季は3連勝を挙げるなど絶好調だ。 そして、5月3日に横浜スタジアムで行われた広島戦で・・・
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週刊ベースボール