森三中・大島美幸さん2度目の妊活 「男はいいよな」と言ったことも 夫・鈴木おさむさんとの〝ズレ〟は
出産の放送は「テレビへの恩返し」
――テレビでもご出産の様子が放送されました。どうして放送しようと思われたんですか? 赤ちゃんが元気で産まれてくることが最優先ですが、先生と相談し、赤ちゃんは映さず私の顔と声だけで、「テレビへの恩返し」だと思って放送しました。 もちろん批判もありましたが、いっぱいお手紙もいただき、特に初産の方からは、「ものすごく勇気づけられた」と言ってもらえて、嬉しかったです。 ――お子さんに対してはどういう感情を持ちましたか? 元気に生まれてきてくれてありがとうと思っています。いま8歳になりましたが、毎日、寝る前に「来てくれてありがとう」って言っています。 ――流産や妊活休業、出産を経験し、さらに2度目の妊活に取り組む今、どう感じていますか? 妊活って、自分自身と、パートナーと向き合う、ってことだと思うんですよ。 仕事、赤ちゃんがほしいということ、自分が何をしたいかの優先順位をつけないといけない。そして「自分に優しくしよう」と自分をいたわる時間なんじゃないかって思います。だから尊い時間というか、すごく良い時間だなと思います。 息子が来てくれたのはもちろんありがたいことなんですけど、そうじゃない未来もあったわけです。二人で「もしこのまま赤ちゃんが来てくれなかったら」と話せたのもいい時間でした。 パートナーとの考え方って、ちょっとズレてしまう。それをなくすために、話し合いが基本だなと思いました。今も妊活中ですが、ズレがないよう、「1年後の自分たち」や「できなかったときの話」もしていかなきゃなとは思っています。 とはいえ、夫が今年の3月いっぱいで仕事を辞めると言い出して、今は「4月1日に死ぬんじゃないか」ってぐらい仕事をしているので、会話する時間はないし、心配ですが…(笑)。走り切っていただいて、4月以降にゆっくりお話ししていくつもりです。 ――今、妊活で苦しい思いをしている方もたくさんいらっしゃると思います。最後に、大島さんからぜひメッセージをお願いします。 焦りや「こうしなきゃ…」という気持ちは、自分の首を絞めたり、苦しませてしまったりすることもあると思います。でも、パートナーと話し合い、楽しみを見つけ、リラックスして臨むことで、良い方向になればと思っています。 私も2人目の妊活中なので、皆様に少しでも笑っていただけたらなと思っています。「頑張る」と考えると本当に苦しくなっちゃうので、楽しんで生活していけたらと思っています。焦らずいきましょう。 (監修:萩原將太郎 筑波大学医学医療系教授) ◇ 〈たかまつなな〉笑下村塾代表取締役。1993年神奈川県横浜市生まれ。時事YouTuberとして、政治や教育現場を中心に取材し、若者に社会問題を分かりやすく伝える。18歳選挙権をきっかけに、株式会社笑下村塾を設立し、出張授業「笑える!政治教育ショー」「笑って学ぶ SDGs」を全国の学校や企業、自治体に届ける。著書に『政治の絵本』(弘文堂)『お笑い芸人と学ぶ13歳からのSDGs』(くもん出版)がある。