巨人D1位・石塚裕惺、長嶋茂雄記念岩名球場でルーキーイヤーの誓い「ミスターに近づけるように」
小雨が降る寒空の下、レジェンドゆかりの地で新年のスタートを切った。巨人のドラフト1位・石塚裕惺内野手(18)=埼玉・花咲徳栄高=が3日、千葉・佐倉市の長嶋茂雄記念岩名球場で自主トレーニングを公開。終身名誉監督の名が入ったグラウンドに立ち、「ミスタージャイアンツ、長嶋さんの生まれ育った地にある球場。ミスターに近づけるように頑張っていきたい」と表情を引き締めた。 同球場は長嶋氏の佐倉市民栄誉賞受賞を記念し、2013年に名称が変更された。併設の展示室に初めて足を踏み入れた石塚は「(長嶋氏のように)華があって観客を魅了できるような選手になりたい」と展示品に目を輝かせた。 球場は佐倉シニアに所属していた中学時代に平日の練習で使用していたこともあり、千葉・八千代市の自宅から車で30分ほど。この日は気温5度と冷え込む中、父・康直さん(49)が打つノックを弟・太惺さん(15)とともに受けた。中学時代、ジャイアンツカップの予選で2試合3本塁打と活躍した地。「そこでいろんな高校に声をかけてもらった」と思い出の場所で汗を流した。 今後は入寮し、14日から新人合同自主トレーニングに臨む。阿部監督から「高校生だから2、3年は、とか言わずにバンバン出てきてほしい」と期待される高校通算26本塁打の大型遊撃手。「ガツガツアピールして坂本さん、岡本さん、浅野さんのように高卒1年目で初安打を打ちたい」と歴代の高卒ドラ1に続く活躍を誓った。(原田優介) ★バットはソフトバンク近藤モデル 石塚は埼玉・花咲徳栄高時代から引き続き、ミズノ製のソフトバンク・近藤モデルのバットを使用する予定だ。重量は890グラムほどで「振りやすい。重くもなく、軽すぎもしない」と好感触。左右こそ違うものの、「タイプとしては率を残せてホームランも打てるようなバッター。自分が目指す選手像」とプロ通算打率・307の近藤に自身のプレースタイルを重ね合わせた。