内田有紀が「戦友」と呼べる存在「ドクターX」大門未知子と城之内博美のような関係
内田さんが語る50代、60代の楽しみなこと
失敗と成功の両方の経験を経てきたからこそ、人に説得力を持ってお話ができるようになったので、そこが年齢を重ねることの素晴らしさだと思います。きっと、50代、60代になったら、もっとそこに丸みを帯びた優しさが出てきたり、思いやりを持って相手を助けてあげられたりできることに気づけるのではないかなと思っているので、今も年齢に対する不安は一切感じないです」 ――特に女性の場合は、体調面での変化もある年代ですよね。 「もちろん私も眠れなかったりストレスを感じることが増えたりと、体調の変化を感じています。本当にしんどい時は、信頼できる仲間やスタッフさんに “ごめんなさい。今日は少し具合が悪いのでほどほどに頑張ります“と自分のちょっとダメなところを伝えるようにしています。そうやって自分の弱い部分をさらけ出してこそ楽になるということを最近知りました。 体調面から年齢を重ねることを怖いと思うことも多少はありますが、あまり怖がりすぎずに、ときには自分の気持ちや体調を声に出して周りに聞いてもらうことは、決して悪いことではないと思います。それはわがままを言うのではなく、日頃から思いやりを持って相手と接していれば、きっと聞いてくれる人はいるはずですから。普段から人との付き合い方を大切にしていると良い年の取り方ができると思っているので、今は楽しく年を重ねたいなと思っています」 デビュー当時と変わらぬ容姿で「奇跡の〇〇歳」といわれることが多い内田さん。その秘訣は、年齢も辛いことも、自分自身で受け入れるおおらかさと、人を惹きつける笑顔にあるなと、今回のインタビューで感じた。 取材・文/根津香菜子 ヘアメイク/板倉タクマ、スタイリング/藤井享子 うちだ・ゆき 1975年11月16日、東京都生まれ。92年にドラマ『その時、ハートは盗まれた』で俳優デビュー。近年の主な出演作に、フジテレビ『最後から二番目の恋』、NHK連続テレビ小説『まんぷく』、WOWOW『連続ドラマW 華麗なる一族』、NHK『燕は戻ってこない』などがある。待機作に、25年1月10日公開の『劇映画 孤独のグルメ』に出演。 根津香菜子
根津香菜子