内田有紀が「戦友」と呼べる存在「ドクターX」大門未知子と城之内博美のような関係
医療ドラマの金字塔「ドクターX」が満を持して映画化され、12月6日から公開する。ドラマ誕生から12年、劇場版をもってついに完結を迎える本作で、主人公の大門未知子とは軽口を叩き合いつつも深い信頼で結ばれているフリーランスの麻酔科医・城之内博美を演じているのは、俳優・内田有紀。長年出演してきた作品への思いや、自身にとっての変化「THE CHANGE」、さらには「戦友」と呼べる米倉涼子との関係などを聞いた。【第4回/全4回】 ■【画像】不変の美貌、内田有紀さんの最新作ショット■ 現在公開中の「劇場版ドクターX」に出演している内田有紀さん。本作の主人公・大門未知子を演じる米倉涼子さんとの関係や、年齢の重ね方についての考えを語ってもらった。 ――長年「ドクターX」で共演してきた米倉涼子さんですが、主演としての覚悟のようなものを内田さんはそばにいて感じることはありましたか? 「主演として真ん中に立つプレッシャーというのは大変なものだと思います。だけどこの『ドクターX』は、そういうところもみんなで支え合った作品でした。それに対して彼女もみんなに感謝を伝えてくれたので、本当にみんなの力で続いた12年でした」 ――内田さんにとって、大門未知子と城之内博美のような「戦友」と呼べる関係の方はどなたかいらっしゃいますか? 「まさしく米ちゃん(米倉涼子)ですね。30代半ばからずっと一緒に戦ってきた仲ですし、お互いの体調のことや生活など、現場で話すような内容ではないこともずっと話をしていられるんです。そういうプライベートな一面を知りながら支え合って仕事ができている同志ですし、最近も“おばあちゃんになってもお茶しようね”って話をしたんですよ。いつまでもこの関係でいられるのは心許せる米ちゃんだからこそだと思います」
米倉涼子は「本当にいい戦友です」
――これは勝手なイメージですが、内田さんのように10代からアイドルとして活躍されていると、周りは全員ライバル!という感じで、気の置けない友達というのはなかなかできづらかったのでは? 「それは人によると思います。私は当時からほかの人のことをライバルという風に考えてはいなくて、一緒に頑張る仲間だと思っていました。 それに自分さえ頑張っていれば、誰が何をしようと自分が揺らぐことはないし、私がほかの人のことをどうこう思うこともないので、基本的にあまり人のことを気にして生きないことが、自分が楽に生きられる一番の方法だと思っています。“人は人、自分は自分”。それが若いころからずっと根付いてるように思います」 ――内田さんご自身にそういう気持ちがあるから、米倉さんのような同じ志を持った人との縁もつながったのでしょうね。 「そうかもしれないですね。たまに米ちゃんもふざけて“ライバルだよ!”って言う時もあるけど、一緒に感化し合いながらこれまでやってきましたし、彼女が頑張っているから私も頑張ろうとも思える。本当にいい戦友です」 ――11月16日に49歳を迎えられましたが、年齢を重ねることに不安を感じたり、悩むことも変化してきたりすると思います。内田さんはいかがですか。 「私は20代の頃から早く40代になりたいと思っていたんです。なぜそう思ったのかは分からないのですが、40代になってみて分かったことは、昔はこういったインタビューで “若いからなんとか頑張って話している”というふうに見られていたけど、今は話す内容にも責任と深みを持って自分自身の言葉として話せるようになってきました。それは年を重ねた経験が裏付けしてくれているからで、自分が話すことに耳を傾けてくださる方がとても増えたなと思います。