ビールが美味しい季節に!枝豆・豆腐などの「大豆製品」をおつまみにするメリットを管理栄養士が考察
暑さが増してきて、ビールやチューハイなどが美味しく感じられる時期ですね。アルコールは適度に飲むことで血行を良くし、心身がリラックスする効果もあります。しかし、飲み過ぎてしまうとカロリーオーバーになるだけでなく、肝臓に負担がかかってしまいます。二日酔いで悩まされたこともあるかもしれませんね。そんな時に一緒に摂るといいのが「大豆製品」 ビールと枝豆の組み合わせは王道ですが、アルコールを分解しやすいというメリットがあり、この組み合わせは理にかなっていると言えるんです。 今回は、お酒と一緒に食べることでアルコールの分解を促し、肝臓への負担や二日酔いを防ぐ「大豆製品」の力についてご紹介します。 <写真>ビールが美味しい季節に!枝豆・豆腐などの「大豆製品」をおつまみにするメリットを管理栄養士が考察 ■アルコールと一緒に「大豆製品」を食べる4つのメリットとは? ビールが美味しい季節に、何気なくおつまみとして食べている「枝豆、冷奴、納豆、湯豆腐、厚揚げ」などの大豆製品。実は、お酒と一緒に食べることで様々なメリットが期待できます。 ■■①アルコールの吸収緩和 大豆製品は、アルコールの吸収を緩和する働きがあります。お酒を飲む前にたんぱく質や脂質、食物繊維などをお腹に入れておくと、小腸でのアルコール吸収が遅くなり血中のアルコール濃度が急激に上がることを防いでくれます。 ■■②アルコールを分解する アルコールを分解する酵素はたんぱく質でできています。大豆製品に含まれる植物性たんぱく質は、体内で合成することのできない必須アミノ酸「メチオニン」を含んでいます。メチオニンは肝臓の働きを助け、二日酔いの元である「アセトアルデヒド」の分解をサポートする役割があります。 ■■③アルコールをエネルギーとして代謝する アルコールを分解し、最終的にエネルギーを作り出すときに必要な栄養素が「ビタミンB1」このビタミンB1はアルコールによって吸収が阻害されるため、アルコールを飲むときは意識して増やしたい栄養素です。大豆にはビタミンB1が豊富に含まれています。 ■■④食欲を抑える アルコールは食欲に関与する中枢を麻痺させてしまい、食欲を増進させることがあります。お酒を飲んだ後でも締めのラーメンを食べられてしまうのはそのせいです。大豆製品に含まれる大豆たんぱく質は満腹感を与え、食欲の抑制に役立ちます。アルコール自体にもカロリーがあるので、おつまみの食べ過ぎには気を付けたいですね。 このような理由から、アルコールと一緒に大豆製品を摂ることは、二日酔いや食べ過ぎを防ぎ、楽しくお酒と付き合うために欠かせません。アルコールのお供としてこれからの大豆製品を摂りつつ、適量を楽しむようにしましょう。 【参考】 e-ヘルスネット 品川区HP ライター/浅野いずみ 行政管理栄養士として保育園や老人ホーム等の施設衛生・栄養管理の指導に従事。その後フリーランスとして特定保健指導やダイエットプランナーとして個人の栄養や健康をサポートしている。食材の持つ力や組み合わせ、効果的な調理法についてのテーマを中心に、食べることが楽しくなるような執筆を心掛けている。 協力/NS Labo
NS Labo(栄養サポート研究所)