佐々木朗希とドジャースの相性はバツグン パドレスではローテで孤軍奮闘となる可能性も
【中5日のローテーションのメリット】 ドジャースの首脳陣は先発について、5人ではなく6人のローテーションを思い描いているように見える。 『ジ・アスレティック』のファビアン・アーダヤらによると、編成責任者のアンドルー・フリードマンとGMのブランドン・ゴームズはポストシーズンの最中とGM会議の期間中にそれぞれ、来シーズンの6人ローテーションを示唆するような発言をしたという。投手コーチのマーク・プライアーも、今月ポッドキャストの『ドジャース・テリトリー』に出演した際に6人ローテーションのメリットについて語っている。 佐々木はこれまでNPBでの4シーズン、1シーズン130イニング以上を投げたことがない。2022年の129.1イニングが最も多く、ここ2シーズンは91.0イニングと111.0イニングだ。中6日未満の登板も一度もない。 5人ローテーションなら中4日、6人ローテーションだと中5日が基本となる。中6日→中4日の適応と中6日→中5日の適応を比べれば、どちらが容易であるかは言うまでもない。ドジャースからすると、佐々木が適応しやすくなるだけでなく、ほかの投手がケガに見舞われるリスクも軽減できる。ちなみに2024年の山本はポストシーズンを含め、いずれも中5日以上の登板間隔だった。 その一方で、先発投手を5人から6人に増やすと、ベンチ入りのロースターの人数は26人のままなので、リリーフ投手か野手をひとり減らす必要が生じる。リリーフ投手がひとり少なくなれば、その分、先発投手は長いイニングを投げることが求められる。 もっとも、ドジャースはそうせずに済む。大谷は先発投手として登板するだけでなく、DHとしても試合に出場する。二刀流の選手を擁しているのは、実質的にはドジャースだけだ。 また、佐々木はメジャーリーグ1年目から活躍できるとは限らない。ロサンゼルス・エンゼルスに入団した時の大谷の場合、ひじを痛めて最初の3シーズンは計53.1イニングしか投げることができなかった。2018年が51.2イニング、2019年がゼロ、2020年は1.2イニング。その後の3シーズンはいずれも130イニング以上を投げ、防御率3.20未満を記録した。