「私自身憧れている」帝京撃破後、明秀日立・萬場監督が明かした名門と敵将への思い「本当の強豪校っていくつかしかない」【選手権】
合言葉は「新しい歴史を作ろう」
[高校選手権3回戦]明秀日立(茨城)1(PK5-4)1 帝京(東京B)/1月2日/Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu 【動画】注目度急上昇!東海大相模や上田西がロングスローでゴール演出! 明秀日立は6度の選手権優勝を誇る帝京と対戦。後半1分に柴田健成が先制点を挙げた後、同点に追いつかれるも、PK戦の末に接戦を制し、ベスト8進出を果たした。 タイムアップ直後、萬場努監督がインタビューに対応。藤倉寛監督が率いる屈指の名門、帝京についてこう語った。 「私自身、憧れている高校の1つ。こういう場で戦えて本当に誇りに思っている。私たちもこういった伝統校に近付いていきたいなということで、本当に感慨深い試合だった」 現在44歳の敵将はかつて、帝京のキャプテンとして選手権決勝の舞台に立った経験を持つ。その後は東京学芸大、ソニー仙台でプレーし、昨年度に帝京に赴任。今年度から監督を務めている。 萬場監督は取材対応時に「憧れ」に関して改めて問われると、藤倉監督への熱い思いを次のように明かした。 「藤倉さんは私の3個上の先輩。テレビで決勝を見て、大学は(藤倉さんが)学芸大、私が東海大で、大学リーグでも名前は分かっていた。 今年の夏に練習試合させていただいた時に、テレビで見てた、自分が(選手として)一生懸命サッカーをやってた頃の人と同じような立場でサッカーできるのが、すごく誇らしいと思っていた。やっぱり本当の強豪校っていくつかしかない。そういうところと真剣勝負できるのは、私自身、試合前は感慨深いなと思って見ていた」 昨年度は静岡学園や青森山田という優勝候補を次々と倒し、インターハイを制した明秀日立はまず、2017年度に打ち立てた過去最高成績ベスト8に並んだ。 萬場監督は「選手たちと一緒に『新しい歴史を作ろう』と言ってきているので、もう1つ勝って、国立に踏み込めるような頑張りを見せたい」と意気込み十分だ。 取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)