【最速】店頭に行く前に、知ってほしい…最新Macの頭脳「M4プロセッサー」が引き出す「衝撃の実力」を実機レビューする
Nano-textureディスプレイの実力
新しいMacBook Proは一見、プロセッサーが変わっただけに見えるが、じつは結構細かく進化している。 今回テスト使用したモデルには、「Nano-textureディスプレイ」という加工がなされている。いわゆる反射低減処理なのだが、ザラついた質感はなく、非常にスッキリとした見栄えでありながら、映り込みを大きく減らす効果がある。 Macは伝統的に発色重視の光沢ディスプレイを基本としているが、反射を嫌う人には魅力的だ。単なる低反射ディスプレイとは異なる、美しいディスプレイに仕上がっているからだ。
最高輝度を比べたら
ただし、反射低減の代償として、ピーク輝度は下がってしまう。 映り込みのないディスプレイは見やすいが、映像の純度や高い輝度がもたらす発色を重視するなら、通常モデルのほうが向いている。 Nano-textureディスプレイを選ぶと、価格が2万2000円も上がるのも痛いところだ。微細な加工を施しているので、メインテナンスとして指紋や汚れを柔らかい布などでていねいに拭いてやる必要もある。あくまで必要な人に向けた選択肢、というところだろう。
カメラの進化は?
カメラも大きく進化した。 動画のドット数自体は1920×1080ドットと同じだが、若干の解像感向上と発色改善が見られる。 そして、いろいろな機能が追加されているのが大きい。
「センターフレーム」も搭載
アップルはiPadなどに、カメラがユーザーの顔を自動的に中心に近い場所へと捉え続ける「センターフレーム」という技術を導入しているが、これがMacBook Proのカメラにも搭載された。単に顔を中心に捉えるだけでなく、ズーム倍率なども変えられる。 さらに、「買い替えてよかった」と思えるであろう機能も搭載されている。
「買い替えてよかった機能」に
もう一つ大きいのが、机の上に置いたものを1台のカメラで捉える「デスクビュー」に対応したこと。デスクビューとは従来、iPhoneの超広角カメラを使用して、ビデオ会議などの最中にデスクの上に置いてあるものを表示できるmacOSの機能を指していたが、この機能がMacBook Proのカメラにも搭載された。 書類やスマホなど、手元にあるものを見せるために、上から下へカメラを向けた、いわゆる「書画カメラ」というものがある。デスクビューが搭載されたMacBook Proの新しいカメラでは、別途機器を用意しなくて済むわけだ。 超広角カメラということもあって、さすがに映像にゆがみが出やすいきらいはある。とはいえ、自分の顔と机の上を同時に映しながら話せるのは大きい。 ビデオ会議をする機会は引き続き多いが、そこではこうした機能の存在が望ましく、ありがたい。この機能自体が「買い替えの決め手」にまではならないかもしれないが、「買い替えてよかった機能」の1つにはなるだろう。
【関連記事】
- 使いたくなければ、「ノー」と言えばいい…ついに、「Apple Intelligence」で露わになったアップル独自の戦略
- 「iPhone16」本当に「見送り」で正解なのか…じつは、実機検証で判明した「外観だけでは見えづらい大進化」
- みんな感じている「じつはわかりづらい」生成AIの使い道…ビッグテックが爆走中の「使いやすさ向上レース」と沈黙するアップルの「次の手」
- ヤバいと思ったら、すぐ測れる…じつは「症状が出た直後の心電図が重要な不整脈」Apple Watchだったから救われた衝撃の事実
- 「さらばCD…」ついに、パッケージ・オーディオは終焉迎えるか…「衝撃的な高音質化」で、ネットオーディオの「第2段階」が幕を開けた