【最速】店頭に行く前に、知ってほしい…最新Macの頭脳「M4プロセッサー」が引き出す「衝撃の実力」を実機レビューする
「メモリーの増量」が意味することは?
アップルは今回、新たに発表した製品群でメインメモリー量をいっせいに増やしている。 従来のMacは、低価格なモデルでは8GBのメインメモリーを搭載していた。だがこの秋からは、全機種で「16GB以上」に増量されている。 しかも、新しく発表された製品だけではなく、発売済みの「MacBook Air」についても、8GBからだったメモリーを、同価格に据え置いたまま16GBからに変更して出荷する。 この動きはMacだけではない。
メモリーのメーカーに訪れた「好機」
iPhoneについても、今秋の製品からメインメモリーが全機種で8GBになり、先月新機種が発表されたばかりの「iPad mini(A17 Pro)」も、前モデルでは4GBだったメインメモリーを8GBに変更している。 なぜメインメモリーの容量を軒並み増やしているのか? Apple Intelligenceのような機能では、多数のAIモデルが併用される。それらはメインメモリーの中に配置され、Neural Engineなどで処理される。したがって、メインメモリーはそのぶん多く必要になる……という想定をしているからである。 こうした傾向はアップルだけのことではなく、他のPCメーカーやスマホメーカーにもみられる。AIの導入は機器メーカーだけでなく、メモリーのメーカーにもチャンスをもたらしている、といえるかもしれない。
Apple Intelligenceより「ハードの魅力」を
冒頭で述べたように、日本語の環境ではまだ、Apple Intelligenceは使えない。Mac上の設定項目を確認しても、現状では「使用できません」との表示が出るだけだ(使用言語の設定を英語に変えれば使用可能)。 アップルは、Apple Intelligenceを慎重に開発している。提供が始まったアメリカでも、機能が一挙に公開されたわけではない。今後数ヵ月をかけて機能が追加され、充実させていく方針を採っている。日本でのスタートは早くとも2025年4月であり、それまでは慌ててもしかたがない……という部分はある。 そうなると、新しいMacを買うかどうかの決め手となるのは、きわめて常識的な話ではあるが、新しいハードウエア自体の魅力ということになる。 デザインが大きく変更されたMac miniの魅力はわかりやすいが、MacBook Proの場合は果たしてどうだろうか?
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