センスいいね! デートで褒められる雰囲気のいい中目黒のビストロ
ジビエのパテ✕ジューシー赤ワイン
前菜はアラカルトからビストロの定番「パテ・ド・ジビエ」をチョイス。ジビエには、鴨、鹿、イノシシが使われている。「パテは断面のきれいさが大事だと思っているので、肉は細かく挽かずブロックにしていて、ピスタチオでグリーンの色合いを加えています」と渡辺さん。ジビエのパテは黒ずんだ色合いのものもあるが、nuitのパテはロゼ色が美しく食欲をそそる。パテにはオリーブオイルがかけられ、粒マスタード、ブドウの搾りかすを使ったソース、コショウが添えられていた。
パテ・ド・ジビエにおすすめなのは、イタリアのラルコというワイナリーの赤ワイン。「パテになめらかさや甘みがあるので、タンニンがキシキシするようなタイプではなく、イチゴやチェリーのような甘みのある赤ワインを合わせました」と渡辺さん。赤ワインはパテだけでなく、ブドウの搾りかすのソースにも調和。果実の凝縮感はありながら、飲み心地の良さも余韻の長さもあるワインなので、パテ・ド・ジビエの複雑なおいしさを上品に引き立てていた。
レンコンやうるい、菊で華やかな盛り付けにしました」と渡辺さん。見た目からも季節が感じられる一皿で、春が舞い降りてきたようだった。
初鰹の炙りに合わせたいのは、ブランコに乗った女性ラベルのロゼワイン。「鰹は赤ワインでも合わせられますが、さっぱりとした初鰹なのでロゼワインがおすすめです。こちらのロゼワインは甘みもあってやさしい雰囲気で初鰹が楽しめます」と渡辺さん。初鰹をやわらかく軽快にいただける組み合わせで、まさにブランコに乗ったような気分になった。
蝦夷鹿のロースト✕スパイシー赤ワイン
メインの肉料理は「蝦夷鹿のロースト ポワブラートソース」。ポワブラードソースは鹿のローストに合わせられる定番のコショウを使ったソース。付け合わせにタケノコやサヤエンドウ、タケノコのピュレがあるので、こちらも春らしくいただける。すべてのアラカルトメニューは、2人で訪れたときは1人分ずつシェアして提供されるので、ソースも余すところなく堪能できる。