「38歳にして泣きそうになった」――川島ofレジェンドが体験した、陰湿なオンラインゲームいじめ被害
ゲームが「終わらない」、38歳にして泣きそうに
前々からちょっと嫌がらせしてくるプレーヤーがいて。その人がリーダー格の400人ぐらいの集団があって、川島がインキュー(ゲームの申し込み)したぞっていったら全員でインキューしまくるんです。それで対戦すると、めちゃくちゃうまいんでこっちが圧倒的に負けちゃうんです。 あるとき、負けてそのまま終わるのかなと思ったら、「終わらせない」ことがあって。 相手陣地の「ネクサス」というオブジェクトを破壊したらゲーム終了なんですが、それをあえて壊さないんです。
最初は逆に面白かったんです。「何これ、何これ」って言って。でも、ほんと終わらなくて。 自分たちから降参する方法もあって、味方が降参の承諾を押すと終われるんですけど、俺ともう一人以外、全員嫌だって言うんですよ。味方にも敵がいたんです。で、ずっとあおってくる。味方まではやめてくれよと。これはどう考えても無理じゃんって。わざと死ぬし、何もしないし、止まってるやつもいるし。一切何も終わらない状況なのが一番きつかったですね。 ひたすら「早くこのゲーム終わりたいな」って思いながら、1時間10分かかりました。もう、そのときはちょっと頭おかしくなりましたね。深夜1時とかぐらいに来たんで、どんどん眠くなるんですよ。寝る時間も遅くなるじゃないですか。仕事もあるのに。 パソコンの電源を切って、強制終了すればいいんですけど、ペナルティーを科せられてしまうんです。それぐらいやってもよかったんですけど、配信の視聴者に申し訳ないし、それは負けだなと思って、結局はやれませんでした。ただ、そのときはもうほんとに、38歳にして泣きそうになりましたよ。
嫌がらせの中心人物に会おうとしたけど
小学校の頃いじめにあったことがあるんです。埼玉県の小学校から東京に移ったときで、半年ぐらい友達もできなくて。 一人だけ体操着も違ってて。鶴のマークの体操着をずっと着てたんで、川島じゃなくて、「ツル」ってずっと呼ばれてました。鬼ごっこで俺がジャンケンで負けても、鬼をやらせてくれないんですよ。「ツル役になってろ」「ずっと飛んでろ」って言われて。 その後は、お姉ちゃんの助けとかもあって、クラスにもなじめたんですけど。 それ以来の経験でしたけど、大人になってのいじめはきついっすね。 年齢関係なく遊べるっていうところもゲームの面白いところだけど、最低限のマナーは守ろうよと思います。 ここまでするのは何かあるんじゃないかと思ってました。仕事とかプライベートとか、学校とかで、つらいことあったのかなと。だったら、ルミネtheよしもとに来て、お笑いライブ見てくれって、そのリーダー格の人に訴えかけたんです。招待するから来てくれと。なんでそんな行為をするの? 俺何かした? ってことをただ純粋に聞いてみたかっただけなんです。怒るとかじゃなくて。来たら来たでうれしいじゃないですか。どういう人なのかなっていうのも見たいし。 それでTwitterのDMでやりとりして「じゃあ行きますよ」となったんですけど、土壇場になって「行くわけないじゃないですか」って言われてしまいました。 その後、ゲームを終わらせないっていう行為があまりにも悪質だったんで、そのリーダー格の人はゲーム会社からBAN されて同じIPアドレスからは2575年までプレーできなくなりました。 それからは落ち着いてきましたね。味方でわざとあんまり動かないやつとかもいまだにあったりはしますけど、前より頻繁ではなくなりました。