「どうでもいい仕事してるおじさん」にイラっとする若手社員 でももしあなたの配属先が閑職だったら...専門家がアドバイス
会社でどうでもいい仕事をこなしている(ようにみえる)おじさんは、なぜ存在するのか――。 (画像)あなたにとって働くとは そして、給料高いのはなぜなのか? 自分がどうでもいい仕事をせざるを得なくなったとき、どう取り組めばいいのか? ■「あのようになりたくない」煙たい存在に思えてしまう 仕事をしていると「この人は何をしているのだろうか?」と存在に疑問を感じる同僚がいたりするものです。 とくに年配の同僚であったりすると、「あのようになりたくない」と煙たい存在に思えて仕方ない場合があります。 先日も、私が取材した広告代理店で若手社員から「どうでもいい仕事しているようにみえるおじさん」に対する不満の声を聞きました。 彼らが言うには、自分たちはクライアントに対して提案するため、日夜仕事に忙殺されている。お互いに忙しいけど、助け合って仕事をこなす日々だ。 ところが、職場でスローに動いている隣の部署にいるおじさんが目にとまり、イラっとすることがある。 そのおじさんのいる部署では、これまでに調査した業界動向とか統計分析を管理している。でも、具体的に何をしているのか? 所属しているおじさんが何人もいて、パソコンに向かっているけど、緊迫感なく画面を眺めているようにみえる。 おそらく、ネットで仕事と関係ない芸能情報でもみているに違いない。それで給与をもらっているなんて許せない......。 このように、妄想も含めて、大いに不満を抱いていました。 同じような気分の人は世の中にたくさんいるかもしれません。でも、なんでそんなおじさんが存在しているのでしょうか? 今回はどうでもいい仕事をしている人の存在意義について考えてみたいと思います。
会社の度量の大きさが社員にとって安心材料に
それは、会社の度量の大きさと言えるかもしれません。 多少、仕事ができない。それでも役に立てそうな職場を探して、あてがってくれる。過去には活躍して貢献してくれた時期があったので、それを考慮して、今の仕事ぶりに見合わない給与を払っていることを容認する。 こうした度量が、社員にとって安心の材料になっていると思っている気がします。 実際、このような度量のある会社で、経営者に、社員に対する処遇等のポリシーを尋ねると、家族主義とか人にやさしいと前向きに捉えて説明してくれます。 不満の温床になっているとは思っていないように感じます。さらにいえば、大企業の大半が度量の大きかったので当たり前と感じている人が、ミドル世代以上は多いかもしれません。 さきほどの会社で、中堅以上の社員に社風を聞くと「弊社は人にやさしい会社です」と自慢げに語ってくれました。あくまで、社員のため、よかれと感じているのです。