【MLB】 タイガースがアストロズに下剋上 8回に代打イバニェスが勝ち越し二塁打 7投手の継投ハマる
ワイルドカードシリーズ第2戦【タイガース5-2アストロズ】@ミニッツメイド・パーク
日本時間10月3日、タイガースが王手をかけて迎えたワイルドカードシリーズ第2戦は、タイガースが5対2で逆転勝利。第3シードで西地区覇者のアストロズを倒し、中地区覇者ガーディアンズが待つディビジョンシリーズへの進出を決めた。タイガースは1対2のビハインドで迎えた8回、暴投でまず同点にこぎ着け、代打アンディ・イバニェスの走者一掃の3点タイムリー二塁打で勝ち越しに成功。7投手による小刻みな継投でアストロズ打線を2点に抑え、5対2で勝利した。2連勝スイープでワイルドカードシリーズを突破してみせた。 【動画】代打アンディ・イバニェスがジョシュ・ヘイダーから勝ち越し二塁打! アストロズがハンター・ブラウン、タイガースが投手を小刻みに投入する“ブルペンデー”というマッチアップで始まった第2戦は、息詰まる接戦に。ブラウンが5回まで被安打1与四球1奪三振8と完璧な投球を見せると、タイガースもタイラー・ホートン、ブレナン・ハニフィー、ブラント・ハーターが小刻みに繋いで失点を許さない。しかし、6回、完璧な内容だったブラウンに対し、タイガースの1番パーカー・メドウズが先制ソロを浴びせる。インコースのボールゾーンに投じられた厳しいボールだったが、メドウズは腕を上手くたたんだ。第1戦と同様にタイガースが先制点を奪った。 1対0で迎えた7回、タイガースはMLB公式のプロスペクトランキング全体2位の有望株ジャクソン・ジョーブを投入。メジャーで2登板しか経験のない22歳は先頭に死球、続く7番ジェレミー・ペーニャにセンター前に落ちるテキサスヒットを許すと、8番マウリシオ・デュボンが試みた絶妙な送りバントがセーフとなり、無死満塁のピンチを迎えた。続く9番への代打ジョン・シングルトンが放ったファーストゴロを一塁手スペンサー・トーケルソンは横っ飛びで捕球し、本塁へ転送したが、そのショートバウンドの送球を捕手ジェイク・ロジャースが処理できず、まず1対1の同点に。さらに1番ホセ・アルトゥーベが放った浅いライトへのファールフライで三塁走者ペーニャが果敢に本塁を陥れ、アストロズは逆転に成功する。 しかし、直後の8回だった。一死から連打で1・3塁のチャンスを作ると、アストロズのセットアップであるライアン・プレスリーは暴投で同点を許してしまう。その後、二死2塁となり、アストロズはここで守護神ジョシュ・ヘイダーを投入。しかし、ヘイダーも先頭に四球を与えて二死満塁とすると、代打アンディ・イバニェスがレフト線に走者一掃の二塁打を放った。5対2と大きなリードを手にしたタイガースは、昨日5アウトを奪ったウィル・ベストが今日も9回を締め、下剋上は完結。2017年から7年連続でア・リーグ優勝決定シリーズにコマを進めてきたアストロズを止めたのは、サイン盗み疑惑でチームを追われた元指揮官AJ・ヒンチが率いるタイガースだった。