台風の進路定まらず県内の観光地にも打撃…宿泊施設のキャンセル相次ぐ【長野・軽井沢町】
台風10号は、週末以降に県内に近づく見込みです。接近により激しい雨になる可能性があり、軽井沢町の宿泊施設では、キャンセルが相次いでいます。 なかなか進路が定まらない台風10号。当初の予報より県内に近づくタイミングが遅れています。 軽井沢町を観光する人は… ■千葉県から 「だいぶ心配したけど新幹線とか、来る前は。でも(台風の速度が)遅くなっていたので行けるかなって来ちゃいました」 ■茨城県から 「出発するまではキャンセルしようかなと思ってたけど、大丈夫そうだったので、来ちゃいました」 一方、軽井沢町の宿泊施設では台風の進路が定まらないことでキャンセルが増えています。 ■旧軽井沢ホテル音羽ノ森・鈴木健夫 総支配人 「進路が変更されて少しずつ金・土・日と(キャンセルが)増えてきている状況です。この1週間で40部屋ぐらい(のキャンセル)」 首都圏から北陸新幹線を利用して訪れる人が多く計画運休などになれば来られないケースもあり、さらにキャンセルが増えることも考えられます。 また、緑豊かな軽井沢ならではの懸念も…。 ■旧軽井沢ホテル音羽ノ森・鈴木健夫 総支配人 「台風の突風によって木が倒れ被害が甚大化するとか、停電が長引くとかそういうことが一番懸念される」 こちらの宿泊施設では非常用の発電機を準備したり普段よりも多めの食料を仕入れたりして台風に備えることにしています。長野地方気象台によりますと、28日の県内は台風由来の南から暖かく湿った空気が流れ込む影響で、大気の状態が非常に不安定になり、広く雨となりました。 非常に強い勢力で九州に上陸した台風10号は、自転車並みの早さで北へ進んでいて、県内には週明けごろに最も近づく見込みです。 ただ、台風最接近より前に大雨となる可能性があります。 29日の夜遅くまで、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水などに注意が必要です。