実家の片づけを親が嫌がる 説得するにはどうすればいい? 掃除のプロが解説
多くの人が近い将来、必ずやらなければならないのが「実家の片づけ」です。「できれば親が元気なうちに、年末年始などの連休を使って、少しずつ始めていくことが大切です」と語るのは、実際に実家の片づけに苦労した経験のある、整理収納アドバイザーの伊藤まきさん。しかし、せっかく子どもが腹をくくって片づけを始めようとしても、肝心の親から猛反対にあってしまうこともあるそうです。そんなときの説得方法を、教えていただきました。 【画像】年末年始に多い高齢者の事故 身の回りの危ない場所はどこ? ◇ ◇ ◇
「自分たちのものから少しずつ!」が鉄則
実家にある物が多ければ多いほど、比例するように親の説得が難しくなります。その理由は、物が多いということは、親が物に対して執着する性格である可能性が高いためです。説得に失敗すると、片づけに挫折してしまうことも多いので、説得するコツを覚えておきましょう。 実は、親と顔を合わせるたびに片づけを強要してしまい、揉めてしまうご家族は多いです。決してうるさく言わず、まずは実家に残してあった自分たちの荷物から片づけるようにするといいでしょう。 家の一部がきれいになり、多少なりとも暮らしが快適になると「片づけるっていいことかもしれない」と親が認識してくれます。そうなったらこちらのものです。
「命令口調」はNG!
親が片づけに前向きになってきたら、別の部屋もやらせて欲しいとお願いしましょう。ポイントは「命令口調」で指示しないこと。また、実際に片づけるときは、親に必ず確認を取ってください。要不要を勝手に判断して捨てるのはNGです。 子どもとってはゴミのようなものでも、思い出や価値がある宝物ということもあります。とくに、購入時に高価だったものは、頑なに処分を嫌がる傾向があります。 いくらで購入したのかを聞き、状態を確認し、壊れている場合は修理をして使えるようになるかを確認(修理をすれば、高額で売却できる可能性があります)。使えない場合は、その旨をわかりやすく説明し、手放すよう促しましょう。