MotoGP日本人ライダーの戦い【第9戦ドイツGP】Moto2小椋藍“大きい”3位と、Moto3古里太陽“ちょっと残念”な2位
Moto3古里太陽は「2位もうれしいですけど……」と複雑な表情
古里太陽(ホンダ・チームアジア)は、ドイツGPのMoto3クラス決勝レースを2位でゴールした。開幕戦カタールGP以来となる、表彰台獲得である。 しかし、パルクフェルメにやって来た古里の顔には、ぎこちない笑みばかりが浮かんでいた。それはそうかもしれない。古里は得意とするザクセンリンクで、優勝を狙っていたのだ。 「(2周目に)コリン(・ベイヤー)がこけたときに、もうペースは上がらないなと確信したんです。タイヤの左側は特に減りが激しいので、左側はあまり寝かさないように、でもスピードを落とさないように走っていました」 ただ、最終ラップの10コーナーでバイクが振られた。前のダビド・アロンソ(CFモト・Gaviota・アスパー・チーム)に接近すべく、ストレートで足りない部分のアクセルをコーナーで足したところ、スライドが多すぎたのだという。 「ちょっとしたミスで、最終的に(アロンソに)アタックはできなかったんですけど。それまでの展開は、ほとんど完璧に近かったと思います」 チェッカーを受けた直後、古里は左手でタンクを叩き、悔しさをあらわにしていた。トップ3会見のあと、「今となれば、少しうれしい気持ちもありますか?」と尋ねてみた。 「んー。2位あたりは、今年のフィーリングだったら何度か表彰台は乗れるかなと思っていたんです。ミスで逃したことも多かったけど、その周辺のポジションにいることは多かったので」 「2位もうれしいですけど……。1位と3位はうれしいと思うんですけど、2位だとやっぱり悔しいが出ちゃうので」 そのときの古里の表情は、久しぶりの表彰台のうれしさよりも、悔しさを感じていると雄弁に語っていた。だからこそ、シーズン後半戦の古里のレースが、より楽しみになるのだ。Moto3古里太陽は「2位もうれしいですけど……」と複雑な表情 古里太陽(ホンダ・チームアジア)は、ドイツGPのMoto3クラス決勝レースを2位でゴールした。開幕戦カタールGP以来となる、表彰台獲得である。 しかし、パルクフェルメにやって来た古里の顔には、ぎこちない笑みばかりが浮かんでいた。それはそうかもしれない。古里は得意とするザクセンリンクで、優勝を狙っていたのだ。 「(2周目に)コリン(・ベイヤー)がこけたときに、もうペースは上がらないなと確信したんです。タイヤの左側は特に減りが激しいので、左側はあまり寝かさないように、でもスピードを落とさないように走っていました」 ただ、最終ラップの10コーナーでバイクが振られた。前のダビド・アロンソ(CFモト・Gaviota・アスパー・チーム)に接近すべく、ストレートで足りない部分のアクセルをコーナーで足したところ、スライドが多すぎたのだという。 「ちょっとしたミスで、最終的に(アロンソに)アタックはできなかったんですけど。それまでの展開は、ほとんど完璧に近かったと思います」 チェッカーを受けた直後、古里は左手でタンクを叩き、悔しさをあらわにしていた。トップ3会見のあと、「今となれば、少しうれしい気持ちもありますか?」と尋ねてみた。 「んー。2位あたりは、今年のフィーリングだったら何度か表彰台は乗れるかなと思っていたんです。ミスで逃したことも多かったけど、その周辺のポジションにいることは多かったので」 「2位もうれしいですけど……。1位と3位はうれしいと思うんですけど、2位だとやっぱり悔しいが出ちゃうので」 そのときの古里の表情は、久しぶりの表彰台のうれしさよりも、悔しさを感じていると雄弁に語っていた。だからこそ、シーズン後半戦の古里のレースが、より楽しみになるのだ。