あべのハルカス全面開業から2週間、周辺の街もハルカス効果じわり/大阪
地元商店会、ハルカスができて街が変わろうとしている時やな
盛り上がりをみせるハルカス南側に位置する「あべの巴通り商店会」の横井善昭会長(65)は「人通りがえらい増えたんや」と語る。親子3代にわたり飲食店を経営してきた横井さんだが「ハルカスへの行き帰りで通る人もおるやろけど、従業員の人がランチを食べにきてくれんねん。この前までは工事関係者の人がよう来てくれとったわ」とハルカス効果を語る。また「ハルカスのオフィス棟に会社が入れば、この辺を使ってくれる人が増えるかもな」と期待もふくらむという。 周囲にもマンションが増え、最近では家庭を持った若い世代が住むケースも。町内のイベントにも多くの子どもが参加してにぎわいをみせているという。「阿倍野が梅田やなんばと違うのは、中心地から1本筋へ入ったら閑静な住宅街が多いこと。そして、こうした昔からある店もようけある。いま、こうして人が増えてきた。街が変わろうとしている時なんやろうな」などと話していた。
通天閣は一緒に盛り上がります、けどライバルでっせ
あべのハルカスから北西へ約1キロ。大阪市浪速区の通天閣は「ハルカスとともに街を盛り上げていきたい」と意気込む。通天閣観光の高井隆光副社長(39)は「あべの・天王寺エリアが盛り上がる起爆剤ですね」と笑顔で話す。ハルカスと通天閣にはさまれるように、間もなく100周年を迎える天王寺動物園もあることから「ハルカス、動物園、通天閣をめぐる『ゴールデンベルト』が定着すれば」と期待する。ただ、展望台を持っている点はハルカスとかぶる。「うちはハルカスさんの3分の1の高さ。規模も全然小さい。けどね、おもしろさは負けませんよ。昨年は132万人の方々に来てもらったし、エリアを盛り上げる仲間ですけど、同一リーグ内ではライバルなので切磋琢磨していければ」とも話していた。