米でマクドナルド競合店がタマネギ利用停止、食中毒問題受け
Brad Brooks [ロングモント(米コロラド州) 24日 ロイター] - 米マクドナルドの店舗で腸管出血性大腸菌O157の集団感染が発生した問題で、原因食材の可能性が指摘される生タマネギの提供を停止する動きが他の米ファストフード店で出るなど、影響が広がっている。 マクドナルドと競合するバーガーキングの親会社レストラン・ブランズ・インターナショナルやヤム・ブランズは、提供商品で生タマネギの利用を停止すると発表。バーガーキングの広報担当は既に米国内店舗の約5%で停止したと述べた。 マクドナルドは24日、テイラー・ファームズから供給を受けていたタマネギの利用を停止したと明らかにした。米食品流通USフーズの23日付の文書によると、テイラー・ファームズはコロラド州の施設で生産された黄タマネギの一部についてリコール(自主回収)を開始した。 バーガーキングの店舗の約5%もテイラー・ファームズがサプライヤーとなっている。ただ、保健当局から連絡を受けておらず、食中毒も発生していないと広報担当は述べた。 KFCやピザハット、タコベルなどのファストフードチェーンを運営するヤム・ブランズは「慎重を期して」タマネギの提供を停止すると述べた。 米食品医薬品局(FDA)もテイラーがリコールを開始したと確認した。連邦・州当局や関連企業と連携してタマネギが原因食材かどうかを調査しているとした。当局はマクドナルドの牛肉パティが原因だった可能性についても調査を続けている。O157は適切な加熱調理で死ぬことが分かっているが、食中毒の症状を訴えた人が食べたハンバーガー「クォーターパウンダー」には生タマネギのスライスが使われていた。