忘・新年会「実施率」は55.9% 10月調査から1.5ポイント上昇
Q2.Q1で「コロナ禍前も今回も実施する」と回答された方に伺います。実施する理由は次のどれですか?(複数回答)
◇「従業員の親睦」が約9割 コロナ禍前から変わらずに実施する理由を聞いた。 最も多かったのは「従業員の親睦を図るため」の87.1%(1,709社中、1,490社)。次いで「従業員の士気向上のため」の58.5%(1,000社)だった。「会社の定番行事のため」は37.6%(644社)にとどまった。 規模別では、「従業員の士気向上のため」と「会社の定番行事のため」との回答割合は、大企業より中小企業が高かった。 「その他」は、「協力会社への御礼」(建設業、資本金1億円未満)、「従業員からの要望」(自動車整備、資本金1億円未満)など。
Q3.Q1で「コロナ禍前は実施、今回は実施しない」と回答された方に伺います。実施しない理由は次のどれですか?(複数回答)
◇「開催ニーズが高くない」が6割超 コロナ禍前から一転し、今シーズンは実施しない理由を聞いた。 最多は「開催ニーズが高くないため」の62.3%(865社中、539社)。次いで「参加に抵抗感を示す従業員が増えたため」の37.5%(325社)だった。 規模別では、開催ニーズや従業員の抵抗感をあげる割合は、中小企業より大企業が高かった。一方、労務管理や費用面を理由とする割合は中小企業が高かった。 「その他」では、「インフルエンザ流行のため」(鋼材加工、資本金1億円未満)など、感染症への懸念を示す声も多く寄せられた。 ◇ ◇ ◇ 忘・新年会のシーズンに突入した。実施率は55.9%で、前回調査(10月)から1.5ポイント上昇した。設問内容が異なるため参考値だが、昨年同時期の実施率は28.8%(第2回・2022年「忘・新年会に関するアンケート」調査、2022年12月13日公表)だった。新型コロナの5類移行で、企業主導の忘・新年会は急速に回復している。 一方、開催しない企業も44.0%にのぼる。新型コロナだけでなく、猛威を振るうインフルエンザなど、感染症への警戒を理由にあげる企業も少なくない。働き方改革が進み、多様な働き方・生き方が浸透するなか、業務時間の後に何を優先するかはより多彩になっている。 忘・新年会の開催だけでなく、企業が従業員のニーズに向き合うことがより重要になっている。