新型フォルクスワーゲン・ティグアンは本当に良く出来たSUVだった! ドイツメーカーの本気炸裂か
フルモデルチェンジしたフォルクスワーゲン「ティグアン」を、小川フミオがテストドライブ。売れ筋SUVの進化に迫る! 【写真】新型ティグアンを隅々まで見る!(18枚)
独自のスタイリッシュさが感じられる
3代目になったフォルクスワーゲン・ティグアンが2024年11月19日から発売開始された。12月になって、ティグアンeTSI R-Lineに試乗。運転しての楽しさがしっかりあった、完成度の高いSUVである。 新型ティグアンは、4540mmの全長に、1655mmの全高のボディをもつ。SUVと銘打っているものの、ルーフラインがスッーと、長く、独自のスタイリッシュさが感じられる。ハッチバック的な要素も入ったクロスオーバーという感じだ。 新型のドライブトレインは、大きく2種類。1.5リッター4気筒ガソリンエンジンにマイルドハイブリッドシステムを組み合わせた「eTSI」(駆動方式は前輪駆動)と、2.0リッター4気筒ディーゼルの「TDI 4MOTION」(4WD)だ。 グレードは3種類。エントリーグレードのアクティブ(とはいえ、同一車線内全車速運転支援システム、レーンキープアシストシステム、レーンチェンジアシストシステムなど標準装備)、さらに、LEDマトリックスヘッドライトや前席のシートリラクゼーション機能を標準装備のエレガンス、そしてスポーティなRラインだ。 今回試乗したのは冒頭で紹介した通りeTSI R-Line。20インチアルミホイールと組み合わせた255/40R20タイヤ、専用エクステリア、専用スポーツシートなどを標準装備している。もうひとつの大きな特徴は、eTSIモデルで唯一「DCCプロ」を搭載する点だ。 DCCプロはアダプティブシャシーコントロールともいわれ、電子制御のサスペンションシステムだ。路面状況やドライバーの運転に応じて、ダンピングを変化させる。“プロ”がついて、ダンパーの伸び側と縮み側が独立して制御するようになり、スポーツ走行から快適な乗り心地まで対応。車内で設定を選べる。 DCCプロの仕事は、足まわりの動きの微調整。装着なしのeTSIモデルの試乗は叶わなかったが、装着されていると、路面の追従性が向上し、とりわけRラインのようにスポーティな乗り味のモデルには恩恵があるようだ。