鹿児島県 奄美群島旅行説明会 熱心な個別相談会も 誘客への協力呼び掛け
【東京】「奄美群島旅行説明会・個別相談会」が10月25日、渋谷区のエクセル東急ホテルで開催された。旅行会社から19社33人、運輸機関から4社13人が参加。地元からは事務局員合わせて36人が出席した。各島の「シマコーディネーター」が島の魅力をPRし、誘客への協力を熱く呼び掛けていた。 同説明会は一般社団法人奄美群島観光物産協会(ぐーんと奄美)が「奄美群島振興交付金」を活用し東京、大阪、福岡で毎年開催している。同協会代表理事として安田壮平奄美市長が「これを機に、よりいっそう多くの人に奄美群島を知ってもらいたい」とあいさつ。同協会観光部の榮野知美さんが「あまみシマ博覧会」など奄美群島の概要を紹介した。続いて各島のシマコーディネーターによるプレゼンテーションへ。動画などを駆使して、定番や取って置きの情報までを丁寧に説明した。
徳之島の林美樹さんは「12月に『世界遺産センター』がオープンする。島によってハブの色や性格が違う」と紹介。奄美大島は江崎隼太さんが北部を、杉岡秋美さんが南部の魅力をアピールし、「集落の家庭に宿泊し、自然や文化に触れる、ありのままのシマ暮らし」「共感・学びのモデルコース」などを取り上げていた。ほか、喜界島、沖永良部島、与論島の魅力もコーディネーターによって案内された。 個別相談会では気になる島のブースで、担当者と意見交換。ANAⅩ㈱のソリューション営業部九州チーム課長の中野浩平さんは「移動データの活用提案や、奄美群島エリアの宿泊送客拡大につなげられそうです」と初参加を振り返った。また、喜界島の田邊大智さんは「コロナを契機に減っている添乗員ツアーの復活の可能性を、名古屋本社の観光会社から相談されました」と話していた。 その後、群島の特産品を使った料理を味わいながら情報交換。参加者らは黒糖焼酎を飲みながらスペシャルなメニューを堪能。自己紹介をしながら「与論献奉」でさらに懇親を深めていた。