女性社員の“ダメ出し”から誕生 ドンキ発「くるっと包むバスタオル」開発秘話
ドン・キホーテが、“女性目線”のブランド「me&do(ミー アンド ドゥ)」を強化している。部署や年齢を問わず、女性社員のみが企画案を出すという、同社でも異色の取り組みだ。一体どのような商品が生まれているのか。同ブランドから今夏に発売し、好調のタオル「KuruttO くるっと包むバスタオル」(以下:包むバスタオル、2178円)について、担当者に開発の経緯を聞いた。 【画像】ブルーとグレーの2色展開 女性社員の「ダメ出し」から生まれたタオル、どんな商品になった?(計7枚)
女性ユーザーの目線で「ダメ出し」
包むバスタオルは、風呂上がりにさっと羽織るように着て体を包める、肩ひも付きのタオルだ。 me&doのプロジェクトには、部署や役職を問わず社内のさまざまな女性が集まる。特定の品目について自由に意見を出し合い、担当者がニーズをくみ取って商品化を進めているという。 「今回の商品でいえば、従来の女性向けタオルに対する『ふわふわしたものがうれしいわけじゃない』『吸収力と速乾性があるものがいい』『薄手の方が畳んだ時にかさばらない』といった“ダメ出し”から始めました」(me&doの担当者) 包むバスタオルは、5歳の子どもを持つ女性社員の「子どもの面倒を見る分、自分が体を拭(ふ)くのが後回しになってしまう」という声から生まれた。子どもの体を拭いたり、ボディーケアをしたりする際の湯冷め対策のほか、「風呂上がりに子どもを抱えて拭く時にも使えます」と担当者は話す。
「ドライヤー時短」タオルも人気
また、同時に販売しているのが「KuruttO ドライヤー時短タオル」(以下:時短タオル)だ。こちらは「風呂上がりのドライヤーに時間を取られる」という、多忙な女性社員の悩みから生まれた商品。帽子のようにかぶれて、ロングヘアの毛先を包む部分はマグネットで閉じられるようにすることで、服を濡らさない仕様にした。時短タオルも今夏に発売し、売れ行きは順調だという。 「今後も現場で働く社員に、買った商品についての感想や『こんな商品が欲しい』といったアイデアを集めていきたいです」と話すme&doの担当者。「商品に一番近いユーザー」として社員の意見を聞く取り組みは、今後も新たなヒット商品につながるか。
ITmedia ビジネスオンライン