<調査報道の可能性と限界>第3回 時の政権が崩壊も 調査報道の威力と歴史
最近の事例では、ウイキリークスと有力新聞が組んだ報道も知られています。よく知られているように、ウイキリークスは各国の機密文書を入手し、次々とネット上で暴露してゆきました。それと英国のガーディアン紙などが組み、文書の裏付けを行い、順次報道してゆくスタイルです。その報道の都度、各国首脳らは説明に追われる事態になりました。 このように調査報道が契機となって、政治権力がひっくり返ったり、社会に大きな影響を与えたりする事例は、過去に何度か起きています。「調査報道の破壊力はすごい」と言われるゆえんです。 では、実際の調査報道はどのようなプロセスを経て行われているのでしょうか。次回では、その点に着目してみましょう。
※ ※ ※ 新聞社などメディア各社の取材力が問われる「調査報道」。過去に数々の調査報道を手がけてた経験を持つベテラン記者が7回連載で「その可能性と限界」について解説する。第4回「『調査報道』のきっかけとは」は10月2日(木)に配信予定。