〈ウェスティンホテル東京〉の〈龍天門〉で、伝説の師弟コンビの広東料理を味わえる“口福”再来!
1994年にオープンした〈ウェスティンホテル東京〉は“ホテル新御三家”と呼ばれる憧れのホテル。いくつもの美食レストランを擁するのだけれども、広東料理〈龍天門〉といえば、陳 啓明さんの下『ミシュランガイド』でも1つ星を獲得し、一時代を築いた名店。陳さんはその後〈ウェスティンホテル東京〉を離れたものの、この2024年になって、右腕の中里 卓さんとともに〈龍天門〉に復帰した。陳さんは特別顧問、中里さんは総料理長として〈龍天門〉の“第2黄金期”が到来したとあって、食通たちから熱い視線が向けられている。
この伝説の師弟コンビの美食を存分に体験したいのであれば、ディナーで提供されている“飛虎コース”(2万6000円)がイチオシだ! 最初に供される“龍天門特製 香港焼き物と前菜盛り合わせ”は、豪華な前菜の盛り合わせ。季節によって内容は異なるが、甘辛くてやわらかしっとりなチャーシュー、カリカリにした皮付きの豚のクリスピー焼きが定番。濃厚なスティックに刺したフォアグラのムースやなめらかなソラマメのムース、様々なテクスチャーを楽しめるピータンと卵のクリームチーズ寄せなど、バラエティ豊か。
見た目も圧巻なのが、“ジャックフィッシュのひれとタラバ蟹肉のせ 香港金華ハム頂湯スープ煮込み”。ナマズに似た淡水魚、ジャックフィッシュの繊細な尾びれを姿煮にした。尾びれは香港金華ハムの頂湯(=最高のスープ)で煮込まれており、佳味が存分に行き渡っている。下にはシャキシャキのチンゲン菜を敷き、上にはほぐしたやわらかなタラバ蟹。
“活け蝦夷鮑と海鮮の炒め”は、蝦夷鮑と大ぶりの帆立貝の炒め物。ちょうどいい塩梅に調味され、黄ニラの幽香が広がる。アスパラガスの甘味と食感もよいアクセントに。
中国料理のシグネチャーといえば、“北京ダック”。
北京ダックの皮は非常にクリスピーで、もちもちっとした餅皮(カオヤーピン)とよいコントラスト。脂も適度で、甜麺醤と葱と好バランスに仕上がっている。