【RIZIN】“やり逃げ”はペナルティ「規定のファイトマネーを没収」。安保戦のライアン・ガルシアがドーピング検査に同意
2024年12月31日(火) さいたまスーパーアリーナ『RIZIN DECADE』の追加対戦カード発表会見が11月20日(水)都内にて行われ、ボクシング特別エキシビションマッチで対戦するライアン・ガルシア(米国)と安保瑠輝也(MFL team CLUB es)の試合が2分8R、契約体重が153ポンド(69.4kg)であること、さらにガルシアのドーピング検査も行うことを明言した。 【写真】安保のパッキャオ戦後にリングに上がったガルシア ガルシアは4月のWBC世界スーパーライト級王者デビン・ヘイニーとの試合で、3度ダウンを奪っての逆転判定勝ちも、大幅な体重超過(※約1.4kg超過の64.95kg)とドーピング違反により、試合はノーコンテストとなっている。 VADA(ボランティア・アンチ・ドーピング協会)がヘイニー戦の前日計量後と試合直後に2回実施した薬物検査で、ガルシアから採取された尿の「A検体」から2回ともパフォーマンス向上薬の一種であるオスタリンの陽性反応が検出。さらに、ガルシアと陣営が2次検査を要求していた「B検体」でも陽性反応が出ている。 結果、ガルシアはニューヨーク州アスレチック・コミッションから出場停止処分を受け、2025年4月まで公認試合で戦うことが出来ない状態だ。 大晦日『RIZIN DECADE』でガルシアがドーピング検査を行うことについて榊原CEOは、「します。僕たちはRIZINのドーピング規定に応じて粛々とやっていく。ライアンにもRIZINに上がる上でポリシーを守ってもらう同意を得ている」と、年末から実施予定のRIZIN新アンチドーピングポリシーに則って検査するという。 抜き打ち検査無しで、今回のワンマッチ前後の検査のみでは「やり逃げ」される可能性もあるが、榊原CEOは、「ペナルティはあります。試合後にドーピング結果がどうであったかアナウンスされますが、引っかかったら規定のファイトマネーを没収することになる。彼には出場停止処分明けの試合のオファーも来ていて、復帰に向けて整えているので、(クリアする)自信はあると思う」と、今後のプロボクシング復帰に向けて、またファイトマネー減額などのペナルティを避けて、ガルシアがドラッグテスト対策をしてくるであろうことを語った。 また、出場停止処分中のエキシビション出場についても榊原氏は「エキシには出られる。(マネージメントの)オスカー・デラホーヤにも了解を取っている」とした。 3部制の大晦日大会のうち、北米向けに朝10時開始予定の第1部のメインイベント(午後2時頃)として行われる安保vs.ガルシア戦。 その1部では「他に、6試合から8試合のアンダーカードで、ボクシングルールのエキシビションスタイルマッチを3から4試合、MMAを3から4試合行い、日本からも何人かMMAファイターをキャスティングする」という構想を明かした。 メイウェザー参戦時は「権利関係で出来なかった」という北米PPV進出。榊原CEOは、「10年目にして本格的な北米上陸が出来る。PPVが上がらないと(経費・投資を)消化できないから大変なことになる(笑)。この試合は『マイク・タイソンvs.ジェイク・ポール』のようにはならない。レジェンドファイトはもうお腹いっぱいでしょう。“終わりの人”じゃない、現役バリバリの未来しかない2人が、階級とルールを超えて戦い、何を見せるか」と、大晦日に勝負をかけるガルシア招聘と、世界進出にアテンションを高めた。 また、153ポンド(69.4kg)契約については、「この契約体重で一番もめた。ガルシアとしては安保の大きさを気にしていた。安保はパッキャオ戦で69kgで対戦しているし、今回も時間があるので(69kg)でできると思う」という。 米国では「FANMIO」を通してPPVが配信されるが、「3分3RはPPVとして成立しない」(榊原CEO)として、パッキャオ戦で3分3Rだったボクシング戦が今回、2分8Rとなっている。 榊原CEOは、「2分8Rは完全なKOルール。安保にとっては千載一遇のチャンス。3分がボクサーの身体に刻まれているなか、3分はディフェンシブになる時間もあるけど、2分は息を止めて殴り合えるから、この2人は殴り合うしかない。完全ノックアウトルールかなと思います。タイソンとジェイク・ポールは殴り合わなかったですけど、このルールはいくしかない。この8Rでどちらかが倒れる、究極のKOルール」とした。 両者は今後、米国ニューヨーク、ダラス、ロサンゼルスを会見でツアーし、PPVをPRする。
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