なでしこJ、相手の弱点を上手く突けたナイジェリア戦。サイドの守備には安定感も中央には不安要素。最大の収穫は...【パリ五輪】
北川がついに帰還
日本女子代表は現地7月31日、パリ五輪グループステージ第3戦でナイジェリア女子代表と対戦し、3-1で勝利。2勝1敗のグループ2位で決勝トーナメント進出を決めた。 【PHOTO】なでしこJのナイジェリア戦出場16選手&監督の採点・寸評。美しい直接FK弾の北川、1失点に抑えた守備陣も高評価 フィジカルとスピード。身体能力の高い相手に対し、なでしこジャパンは“組織”で対抗した。序盤から11番MFジェニファー・エチギニの速さに苦戦し、サイドを突破されてしまう場面もあったが、最後の折り返しには熊谷紗希がしっかりカバーに入ってブロック。最後の局面ではやらせなかった。 また、守備時には日本の最終ラインが5枚なのに対し、相手の前線は3枚で数的優位。左右のウイングバック、北川ひかると守屋都弥の帰陣が速く、サイドの選手の単独突破には、3CBの左右とウイングバックの2人で対応できていて、安定感があった。 ただ、スペイン戦でもそうだったが、中央からアタッキングサードにてワンタッチで回されると、チェックが遅れ、シュートまでいかれてしまうシーンが散見。流動的に動く相手に対してどうマークをつくのか、守備の連係面は修正が必要だろう。 逆に攻撃では、攻め上がった相手サイドバックの自陣への戻りが遅いこともあり、SBの裏に生まれたスペースを上手く使い、2ゴール。ナイジェリアのウイークポイントを徹底的に突けたのも勝因のひとつだ。 そして、この試合での最も大きな収穫は、負傷で戦列を離れていた北川がピッチに戻ってきたこと。さらに復帰戦で直接FKを決めてみせた。キャプテン熊谷も「帰ってきてくれたことが嬉しいですし、チームのパワーになることは間違いない」と喜びを露わにしていた。 60分までの出場だったので、完全復活と言うのは早いかもしれないが、準々決勝・アメリカ戦までの中2日でさらにコンディションが上がるのを期待したい。 取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)
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