受け継いでいくべき文化|フェラーリ・プロサングエとともに日本をめぐる4日間の旅
DAY4 箱根~大観山~小田原~鎌倉~大黒PA~東京
●DAY4 箱根~大観山~小田原~鎌倉~大黒PA~東京 早朝より芦ノ湖湖畔の宿を出発し、大観山へ。雄大な富士山を背景に撮影を終えたジャーナリストから順に箱根ターンパイクで思う存分、プロサングエを堪能する。スポーツカーと比べても遜色ない加速や制動、ハンドリング性能はもちろん、何よりも箱根の山にこだまするV12自然吸気エンジンのサウンドが、ドライバーを虜にした。 大観山から湯河原パークウェイを一気に下り、江之浦測候所(小田原文化財団)にて日本の歴史と現代の芸術的な融合を目の当たりにした。大海原の絶景を眼下に、モダンなガラス張りのギャラリー、日本の伝統的な様式を今に伝える建築、庭園、茶室、考古遺産などが広大な敷地内に美しく配され、どの場所からでも人々が積み重ねてきた文化的所業の数々を肌で感じることができる。この場所を特に気に入っていたのは中国からのジャーナリストだった。 湘南海岸を走り抜け、鎌倉山でローストビーフを堪能したのち、大黒パーキングへと向かう。“日本のクルマ文化”の新たな発信場所となったこの場所は海外でも有名らしく、海外勢のはしゃぎようは富士山が見えた時と変わらない。 ダイコクからは首都高速を使っていよいよ日本の首都、東京へ。信州から箱根にかけての自然や歴史に包まれた景色がドラマティックに一転、ビルや巨大な橋などによる近代的なランズスケープに、これぞ日本だと海外勢は感嘆した。 文:西川 淳 写真:フェラーリ、西川 淳 Words: Jun NISHIKAWA Photography: Ferrari, Jun NISHIKAWA
西川 淳