<女子バレー>木村沙織らリオ五輪代表メンバー12人決定
チームワーク、ディフェンスを重視してベストの12名
<女子バレー>木村沙織らリオ五輪代表メンバー12人決定
リオデジャネイロ五輪(8月5日~21日、ブラジル)に出場する女子バレーボールの日本代表メンバー12人が27日に決定した。4度目の五輪出場となるキャプテン木村沙織、山口舞、荒木絵里香、迫田さおりらのロンドン五輪経験者に加え、世界最終予選でチーム最多得点を挙げるなど活躍した長岡望悠、守護神として期待されるリベロの佐藤あり紗らが選ばれた。同日午前、京都市下京区のホテルで行われた発表会見で眞鍋政義監督は「チームワーク、ディフェンスを重視してベストの12名を選考した。ロンドン五輪では銅メダルを獲得したが、リオではそれ以上のメダルを目指す」と意気込みを述べた。
全日本女子リオ五輪出場メンバー12人
リオ五輪に出場する女子日本代表12人は次のとおり。 【パスヒッター】木村沙織(29/東レ)、石井優希(25/久光製薬)、鍋谷友理枝(22/デンソー) 【ポイントゲッター】迫田さおり(28/東レ)、長岡望悠(24/久光製薬) 【ミドルブロッカー】山口舞(32/岡山)、荒木絵里香(31/日本バレーボール協会)、島村春世(24/NEC) 【セッター】田代佳奈美(25/東レ)、宮下遥(21/岡山) 【リベロ・レシーバー】佐藤あり紗(26/日立)、座安琴希(26/久光製薬) (※年齢は2016年6月27日現在)
眞鍋政義監督「最重要視したのはチームワーク」
4年前も悩みましたが、今回も悩みました。昨日(6月26日)、ワールドグランプリが終わって、スタッフと最終的に意見交換して決めました。そして選手に伝えました。 最重要視したのはチームワーク、それからサーブレシーブ、ディグ(スパイクレシーブ)を中心としたディフェンス力です。バレーボールはチームスポーツなので、世界の強豪に勝ってロンドンオリンピックよりいいメダルを取る、世界一になるためには目に見えない部分も必要。 それを出せるのがチームワーク。絶対的なエースがいる、身長も高いそんな世界のトップチームと比べて身長は低いし、世界バレー(2014年)でもワールドカップ(2015年)でもベスト4に入れなかった日本がメダルを狙うためには、やはり4つの世界一(サーブ、サーブレシーブ、ディグ、失点の少なさ)は必ず達成しなければならない。サーブレシーブ、ディグのディフェンス力などで身長の低さをプラスにしたい。そのために残りの40日、その部分を強化して、日本オリジナルの戦略、戦術を準備していきたい。 木村がキャプテンとして臨むリオ。木村にはロンドン五輪でキャプテンだった荒木とタッグを組んでチームを引っ張り、チームワークを発揮してくれることを期待している。 パスヒッターでは、まず石井は年々サーブレシーブが安定してよくなってきているし、実はディフェンスがいい、いいポジショニングをしている。五輪予選もいいところで活躍してくれたし、五輪でも活躍を期待している。鍋谷については彼女のムード。ピンチサーバーとしてもジャンプフローターで的確に狙った所へ打て、また鍋谷が入ると点数が入る。勝負強さにも期待している。 オポジット(ポイントゲッター)については迫田、長岡が今目標達成するためにはベストかなという判断。 リベロだけでなくレシーバーとしても佐藤と座安を登録したのは世界のバレーを研究する中で、サーブレシーブとディフェンス力のためにレシーバーを一人入れたほうが日本チームにとってはいいという判断から。3回のローテで効果的に使っていきたいと思っている。座安を選んだのは彼女のバレーボールへの思いや態度。木村、荒木、山口、迫田とロンドン五輪経験者が4人、長岡、島村、宮下、田代ら初めての選手、リオ五輪で目標を達成できると考えるこの12人で、ロンドン五輪以上のメダル、世界一を目指します。