「居場所がなかった」ガレソも出身!慶應SFCの雰囲気が苦手でトラウマに…金融エリートの肉乃小路ニクヨが女装に目覚めるまでの軌跡
フレッシュマンキャンプでのトラウマと女装デビュー
――慶應義塾大学時代に女装を始められたそうですね。入学直後の新入生合宿がトラウマだったという話を聞きました。 ニクヨ そうなんですよ(笑)。「SFCフレッシュマンキャンプ」という新入生をゼミでもサークルでもない、謎のグルーピングをして迎える合宿がありまして、そのグループが苦手でした。当時、40倍の倍率を突破して入学したやる気あふれる人たちや、世慣れた内部進学生ばかりで、地方や都心以外の関東から来たような人には居場所がなく感じたんです。 車で通うお金持ちの子がいたり、バイトもしてないのにいつもご飯を奢ってくれる先輩がいたりして、階級社会のようなものを感じた瞬間がありました。 ――それはカルチャーショックでしたね。 ニクヨ 高校生まではちょっと面白い不思議ちゃんキャラで乗り切れていたんですけど、大学生になるとボーイ・ミーツ・ガールのような、男女が付き合わなければいけない同調圧力もあって、それにも馴染めませんでした。大学生活も楽しくないし、受験勉強から解放されて無気力にもなっていたし、ため息をつきながら大学に通っていましたね。
肉乃小路ニクヨ