トランプ大統領になった場合、「安倍元総理に代わる政治家が日本にいるのか……」 石原宏高議員が「もしトラ」に言及
安倍元総理に代わるような政治家が日本にいるのか
飯田)我々としては、民主党であろうが共和党であろうが付き合っていくのですが、どちらが付き合いやすいのでしょうか? 石原)昔は共和党の方が付き合いやすかったと思いますが、トランプ前大統領が特別ですので……。 飯田)そういうところを読むのは難しいのでしょうか? 石原)安倍元総理のような方が日本にいるかどうか……。 飯田)岸田総理も外務大臣あるいは政調会長として、トランプ政権と向き合っていたわけですよね? 石原)一時期は重なっていたところもあると思います。
トランプ大統領になった場合に備えた各国の対策
飯田)ドイツとは違い、日本は防衛費を増やすと決めていますよね。 石原)トマホークミサイルも買いますし、F35戦闘機もあります。 飯田)どのように付き合っていけばいいとお考えですか? 秋田)石原補佐官がおっしゃったように、政府としては結果が決まるまで中立の立場で見守ることになると思いますが、本音のベースでは、トランプ大統領になってしまった場合の対策を各国で考え始めると思います。2月2~4日には、日本とイギリスの国会議員やジャーナリスト、外交官が小田原に集まり、合宿形式で国際情勢を話し合う「日英21世紀委員会」が開かれました。私も参加したのですが、主な議題の1つが、まさに「トランプ大統領になった場合にどう対応するのか」ということでした。 飯田)トランプ氏再選の場合。 秋田)イギリスも日本もアメリカに防衛を大きく頼っていますので、もしもトランプ大統領になってしまったら、対策は相当、大変になると思います。イギリスなら、アメリカがNATOを抜けた場合にどう対応するのか。日本の場合は、中国があります。トランプさんは中国に厳しいので、簡単には日米同盟を止めないと思いますが、さらに負担を要求してくる可能性もあります。
議論を尽くせば結論は見出せる
飯田)中国への向き合い方も、アメリカの方向性によって変わるのでしょうか? 石原)対中国を考えると、安全保障という意味では第1列島線や第2列島線、また私は知らなかったのですが、最近では第3列島線もあるようです。南太平洋諸国も含め、さまざまな中国の覇権争いのようなことが起こっているので、中国に対してアメリカの姿勢が変わることはないと思います。 飯田)トランプさんとなると、関税などが前面に出てくるイメージがありますね。 石原)一律、かなり高関税を掛けるという報道もあります。 飯田)日本としても、第1次トランプ政権のときはかなり交渉したという話です。今回も安全保障を含め、この先いろいろと向き合い方が変わるかも知れませんね。 石原)トランプ氏は「ディールの人」と言われていますので、議論を尽くせば、お互いに結論は見出せるのではないかと思います。